母の手術

今日は、母の手術日なので、会社を休んで大学病院へ行ってきました。
結果を先に言うと、無事に手術は成功したので、一安心です。

以前も書きましたが・・・母は正常圧水頭症という認知症を患っているうえに、昨年、脳梗塞を発症して左半身が麻痺した状態です。
そして、今回、右胸にパジェット病という皮膚に出来る乳癌がみつかったのです。

通常の乳癌に比べて、ほぼ手術で切除すれば治るのですが・・・母が高齢であるため、全身麻酔をして行う手術に耐えられない恐れがあります。
そこで、手術に耐えられるか、色々と検査をした結果、お医者さんの判断では、大丈夫だろうという事になり、手術する事になりました。

ちなみに、手術をしなければどうなのか?という事ですが・・・お医者さんによれば、これ以上進行するかは判らないという事で・・・ずっと今の状態のままの可能性もあるという事でした。
確かなのは、手術して切除すれば、進行する可能性は無くなるという事です。
そして、母の場合・・・手術せずに経過を観察した場合に・・・進行してしまったら、もう年齢的に手術は無理になってしまうというのです。
また、手術としては、そんなに大変でないというのですが・・・危険性はゼロではないので・・・家族としては、大変、悩みましたが・・・結局、手術をすることにしたのです。

とはいえ、やはり心配・・・昨夜はあまり寝れなくて、朝早く目が覚めてしまい・・・ストレスなのか?なにやら腹具合が悪くて、私の方が体調が今一つでした。
朝から手術というので、指定された時間のちょっと前に病院へいくと・・・未だ、準備がされておらず、ボケっと病室で待つことになりました。

母に、今日は手術だよと言ったのですが・・・判ったのか?判らなかったのか?反応が今一つ・・・
そうこうするうちに看護師さんが来て準備を始め・・・手術室があるフロアに行く頃になると・・・母も、いつもとは違うと思ったのか?不安そうな表情になりました。
もっとも、お医者さんの説明を聞いたあと、母に頑張ってね、と言ったら頷いていました。

待合室では、読もうと思って文庫本を持って行ったのですが・・・寝不足で体調が今ひとつなため、ほとんど読まずに、眠気と戦っていました。
予定通り、3時間半ぐらい経った頃に、看護師さんが来て、手術室の横の小部屋に連れて行かれ、心配しながら待っていると・・・お医者さんが来て、手術は無事に終わりました、と言われて、ほっと一安心しました。

その後、再び母の麻酔が覚めるまで、待合室で待機・・・看護師さんが、昼食を食べに行かれたら?と言ってくれたのですが・・・腹具合が悪いので、そのまま待ちました。

やがて、母が麻酔から覚めたので、病室に行き・・・頑張ったね、と話しかけたのですが・・・反応はいま一つ・・・麻酔から覚めたばかりからという訳ではなく、さっきまで手術を受けていたという事を理解していないみたいでした。

自分で抜かないように点滴は足にしていたのですが・・・装着感が気に入らないのか?自分で酸素マスクを外そうとします。
そこで、手を握ってあげて、マスクを外さないようにしていたのですが・・・さっきまで手術を受けていたとは思えないほど、力があり、活発に手を動かすので、困りました。
もっとも、これほど元気があるのなら、安心だとも思いました。

夕方に看護師さんが酸素マスクを外しに来たのを機に、帰ってきたのですが・・・その頃には、こちらの体調が悪かった事もあり、安心して肩の荷が下りた感じで、ぐったり疲れていました。
そういえば、朝、家を出た時から、一滴の水も採っていませんでした。

なにはともあれ、無事に手術が成功して、感謝です。