ジョン・ラセターがピクサー退職

ここのところ、米朝首脳会談などのニュースで、忘れていましたが・・・ジョン・ラセターが年内でピクサーを辞めるという報道がありました。
セクハラ問題で半年の休職していたのですが、先ほど復帰したばかりだそうで・・・なんでも、休んでいる間、自分の人生を考え直したからだそうです。

セクハラと言っても、世界的に問題となったMe Too運動とは違い やたらとピクサーの従業員にハグしたり、キスしたりしていたというので・・・確かに不適切な行動ですが・・・何となく、彼らしい可愛さが感じられます。

ジョン・ラセターといえば、未だトイ・ストーリーを作る以前・・・ラスベガスで彼の講演を聞いた事があります。
その時、既に「ルクソ・ジュニア」でアカデミー・短編アニメ賞を受賞していて・・・既に注目の的になっていて・・・講演でも、「ルクソ・ジュニア」の続編を紹介していました。
ちなみに、私は、その映像をみて、当時のCG作品とは別次元のあまりの素晴らしさに、驚いた記憶があります。

そこで、彼が強調していたのが、いかにCGキャラクターに命を吹き込むか?という事で・・・生き物そっくりに作らなくても、動きで感情を表現すれば良いという事でした。
その効果は、電気スタンドを主人公としたルクソ・ジュニアを見れば良く判ります。

この動きについて、彼は、昔のディズニー・アニメの動きから学んだと言って・・・初期のミッキーマウスの動画なども紹介していました。
当時、彼は、CGよりもセルアニメを重要視するディズニーから追い出された状態だったのに・・・まったく、恨みなんかは感じられませんでした。

ここいら辺の、物事にとらわれない純粋な心が・・・いかにも彼らしいです。
多くの天才にみられる、このような性格が、きっと上記のセクハラ問題も引き起こしたのではないでしょうか?

ちなみに、CG作品で評価を得た彼は、後にディズニーから三顧の礼を持って迎えられる事になり・・・セルアニメが不振だったディズニー再生の立役者になります。

きっと、今回、ピクサーを退社した後も・・・復活してくれると信じています。
もちろん、不適正な行動は控えてもらわなければいけませんけど・・・