日本文化は廃れるのか?

昨日は、外国人の日本は素晴らしいという評判に満足してして胡坐をかいていたら、いつの間にか、評価が下がってしまったという事を書きました。
やはり、高評価に浮かれないで、謙虚に受け止めて、向上に努めるようにしたいものです。

そういえば、先ほど放送されたNHKの「所さん!大変ですよ」という番組で、温泉旅館の話を取り上げていました。
温泉旅館と言えば、おもてなしの日本文化を代表する存在で、多くの外国人も訪れるようになっているようです。

ところが、温泉旅館の仲居さんが人手不足だそうで・・・お客が予約をとろうとしても、仲居さんの休日のために、営業できない宿があるそうです。
昼に休み時間があるとはいえ、朝早くから夜遅くまで働き、それもかなり重労働・・・おそらく、多くの宿は立地条件から、家庭から通う事も難しいと思われます。
そんな訳で、若い人に人気の無い職業となっているようです。

また、番組では、最近の若い人は、子供の頃両親にホテルに連れていってもらった事はあるが、旅行で旅館に泊まった経験がない、というのも人気がない理由ではないか?と言っていました。
つまり、子供のころから、日本文化を教わっていないいないのですね。

さらに、番組では、「おもてなし」を教える学校を取材していましたけど・・・かつては、日本人が受講に来ていたが、現在は、生徒が全員外国人だと言っていました。

その上、人気があり経営が順調な温泉旅館でも、廃業するところが多いとか・・・その理由は、後継者不足・・・温泉旅館の経営って、結構、大変みたいで・・・子供がいても、引き継ぎたがらないそうです。
その結果、外国資本による温泉旅館の買収も増加しているとか・・・番組に登場した、外国人経営者が、「日本の温泉旅館は見捨てられている」と語った事が印象的でした。

海外で評価の高い日本文化も、ほっておいたら、廃れてしまいます。
政府も、訪日外国人を増やそうとするなら、もっと支援する必要があるような気がします。
まずは、維持する努力をしなければならないし・・・さらに発展させるような取り組みも必要ではないでしょうか?