キャンディ・アップル・レッド

以前、ジャパン・ヴィンテージと言われるフェルナンデスのリバイバル・シリーズのカスタムカラーについて書きました。
今日は、キャンディ・アップル・レッドについて書きます。

このキャンディ・アップル・レッドというカラーは、非常に有名で、本家フェンダーのオールドでも良くみかけます。
しかし、フェンダー社のカスタムカラーとしては、ちょっと風変わりな存在なのです。

一般に、フェンダー社のカスタムカラーは、自動車向けのデュポン社のラッカーが使われていると言われますが・・・キャンディ・アップル・レッドは、フェンダー社独自のカラーなのです。
しかも、通常、メタリック塗装の場合、ラッカーにアルミ粉のようなメタリック・パウダーを混ぜるのですが・・・キャンディ・アップル・レッドは、下地に金色や銀色を塗って、その上にシースルー・レッドの塗料を塗っています。
(もっとも年代によっては、上に塗るシースルー・レッドの塗料にもメタリック・パウダーを混ぜています)

日本のコピー・モデルでは、単に赤いメタリック塗料を塗っている物も多いのですが・・・リバイバル・シリーズのキャンディ・アップル・レッドは、下地に銀色を塗っていて・・・フェンダー社のオールドのものとよく似たカラーとなっています。
さらに、経年変化で塗装が剥がれてくると、フェンダー社のオールドを彷彿とする雰囲気が増すことになります。

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フェンダー社のロゴが付いていますが、おそらくフェルナンデスのRST-50
塗装が剥がれた部分に銀色の下地が見えます

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フェンダー・ジャパンのマッチング・ヘッド
下地に金色が塗られています