閉鎖病棟と一般病棟

母が老人保健施設に入所しているのですが・・・閉鎖病棟から一般病棟へ移ることができました。
一般病棟に空きベッドが無いため、暫定的に閉鎖病棟に入ったのですが・・・入所1か月になり、意外と長くかかったなという感じです。

そもそも、一般病棟に入るはずで入所待ちをしていたのですが・・・それまで入院していた大学病院から老人保健施設へ催促があったため、ベッドが空いている閉鎖病棟に入る事になったのです。
その時は、一般病棟のベッドが空き次第に移ると言っていたのですが・・・なかなか空きができなかったようです。

閉鎖病棟は、その名前の通り、ドアが閉まっていて自由に出入りできません。
これは、主に認知症で徘徊の恐れがある方が入所しているからです。
そのため、面会に行った時でも、職員の方に言って、ドアを開けてもらわなければなりません。
一般病棟になったら、気楽に面会に行けるし・・・他のフロアや建物の外へも自由に車椅子で連れて行けるのはうれしいです。

その他の違いは、閉鎖病棟では私物の持ち込みが制限されている事です。
これは、他の入所者が、物を持っていってしまうからだそうです。
一般病棟に行ってみたら、それぞれのロッカーの上に、置物、写真、花などが飾ってあって、雰囲気が凄く違っています。
一応、ケガをしないように、割れ物は遠慮して欲しいとの事ですが・・・それ以外は、持ち込み自由だそうです。

そのロッカーも、閉鎖病棟では鍵がかかっていて、開けるには職員に言って鍵を借りなければなりません。
そのため、洗濯物を持って行った時は、ロッカーにしまうのも、ちょっと面倒です。

洗濯物といえば、一般病棟では、着替えた物を袋に入れて、ロッカーの上に置いてあるので、それを持ち帰って洗濯するのですが・・・・閉鎖病棟では、着替えた物は専用の小部屋に置いてあり、そこに入るのにも、職員に言って鍵を借りなければなりません。
タイミングによっては、他の面会者が鍵を借りていたりして・・・これも、ちょっと面倒です。

後は・・・心なしか、職員の対応が違うようで・・・一般病棟の方が、入所者を人間として親身に扱ってくれているような気がします。
別に閉鎖病棟では、人間として扱っていないという訳ではありませんが・・・なんとなく、仕事だから仕方なくやっているという感じで・・・声かけもちょっと命令口調な感じがします。

もちろん、入所している人にも少し違いがあります。
一般病棟に入っている方にも認知症はいるのですが・・・閉鎖病棟に入っている人は、自分本位で、他の人の事を気にかけないような人が多いような気がします。

そういえば、母も認知症なので・・・閉鎖病棟でも、そんなに気にしないのではないか?と思っていたのですが・・・一般病棟に移って数時間で表情が明るくなりました。
やはり、閉鎖病棟の雰囲気は嫌だったみたいで・・・これまで、そんな所に入れていて悪い事をしたなぁ、と思ってしまいました。