富士山

今朝、電車の車窓から富士山が見えました。
この季節は、見える天気が多いのですが・・・窓際に立っていなかったり、違う方向を向いていることもあるので、久しぶりに通勤途中に見たような気がします。

私が子供の頃には、未だ宅地化が進んでいなかったので、我が家の裏は空き地で、その先は畑でした。
そのため、平屋だったのに、窓から富士山が見えたものでした。
今にして考えると、恵まれた環境でしたね。

やがて、空き地の先の畑だった土地に家が建つようになり、見えなくなったのですが・・・2階部分を増築したので、2階の窓から再び富士山が見えるようになりました。
しかし、時の流れには逆らえず、結局、空き地にも家が建ち、我が家からは見えなくなりました。

もっとも、通っていた高校は多摩川のほとりに建っていたので、よく富士山が見えたし・・・他にも、我が家の近辺では、見える場所が多かったような気がします。
そういえば、入院している母の病室の窓からも良く見えるのですが・・・母は、まだ起き上がれないので、見る事はできません。

そんな感じで、富士山の存在はありふれた物でしたけど・・・なんとなく、その姿を見ると、得をした気がします。
なんか良いことがあるような感じもしますし・・・よく言われるように、パワーを貰ったようにも感じます。

昔、京の都に住んでいる人なんかが、旅の空の下、富士山を見て感動したのも、分かるような気がします。
そういえば、よく外国人が喜ぶ・・・新幹線の車窓から見える富士山も、なかなか良いものですね。

ちょっと似た印象を覚えるのが、東京タワー・・・見えた時、なんとなく得をした気になるという点では、やはり、スカイツリーではなくて、東京タワーのような気がします。

よくわかりませんが、富士山も東京タワーも、美しい裾広がりの形なのが共通しているからかもしれません。
単に末広がりは縁起が良いというだけでなく・・・日本人形の着物の裾も、あんな感じで広がっているものが多いし、意外と、日本人の美意識に訴える形状なのかもしれませんね。

イメージ 1
全集浮世絵版画 「富嶽三十六景」 葛飾北斎筆 集英社