国技?

ニュースで稀勢の里関の横綱昇進伝達式の様子を流していました。
緊張した表情で口上を述べていたのが印象的でした。

日本出身の横綱は19年ぶりだそうで・・・国技というなら、やはり、頂点である横綱に日本出身の力士がいる事は望ましいと思います。
そういえば、外国出身の力士として初めて曙が横綱になった時に、様々な物議があった事が噓のようですね。

個人的には、大相撲が柔道のように国際化して、様々な国出身の力士が増えることは良い事だと思っています。
しかし、相撲が神事であり、様々な儀礼的な制約がある事が、問題であるような気がします。

冒頭で書いた伝達式なんかも儀礼的すぎるような気がします。

そもそも、日本神道という一宗教の神事を国技にするのは、憲法的に問題がないのでしょうか。

まさか、信教の自由を無視して力士は日本神道を信じろ、という事は無いと思いますが・・・信じてもいない日本神道の儀式をやらせるのも変な感じです。
ましてや、恒例の明治神宮で土俵入りを奉納するのが、外国出身の横綱ばかり、なんて変ですよね。

もちろん、歴史的な礼式を尊重するのは、色々なスポーツでもあるのですが・・・大相撲は、宗教的儀式の色合いが濃すぎるような気がします。

普段、大相撲を観戦する人は、神事だとは思っていなくて、スポーツだと思っているのではないでしょうか?
ここは、神事ではなく、スポーツであるという事を明確にした方が、今後、大相撲が発展するのではないかと思います。

あるいは、神事として割り切って、日本神道を信じる力士のみで、儀式を尊び細々と開催するという道もあるかもしれませんね、