もんじゅ

ニュースによると、高速増殖炉もんじゅについて、廃炉を含む抜本的な見直しをすることに決まったそうです。
というか、実質的には、廃炉にすることが決まったそうです。

もっとも、核燃料サイクルの推進の政策は維持するようです。
福島の原発事故の事を考えると、核燃料サイクルの計画も見直した方が良いのではないか?と思います。

ちょっと前に、福島の廃炉の費用を、新電力のユーザーも含めて、国民全体で負担する方向だという話もあったのですが・・・その理由として、廃炉にかかる費用が、どこまで増えるか判らないということです。
少し割高でもエコロジーを考えて、自然エネルギーの新電力会社にした人にとっては、騙された感じですよね。

原子力発電のコストは、これまで言われていたように、安価でなく、むしろ高価であるという事が明らかになってきているので、もう原子力発電にこだわらなくても良いのではないか?と、思ってしまいます。

余談ですが、一時期騒がれた、化石燃料が枯渇するという説は見直されて、まだまだ産出するという話も・・・
もっとも、コスト面だけでなく、温室効果ガスの面からは、化石燃料には頼るわけにはいきませんけど。

まあ、もんじゅに関して言えば、夢の原子炉が、実現せず、本当に夢のままで終わってしまった、と言えますね。
また、文殊の知恵と言いますが・・・なんか計画した段階で考えが足りなかったのではないか?なんて、思ってしまいます。
こちらに関しては、名前負けといった感じですね。

ちなみに、文殊菩薩は、よく釈迦如来の横に普賢菩薩とともに祀られていますが・・・「ふげん」は新型転換炉の名前になっています。

なお、もんじゅと言う名前は、近くの日本三景のひとつ、天橋立にある知恩院文殊菩薩から名付けられたと言われています。
以前、知恩院には行ったことがあるのですが・・・知恵の輪という古いモニュメントが海の傍にあり、3回潜り抜けると知恵がつくと言われていました。

もんじゅの関係者も、知恵の輪を3回潜り抜ければ良かったのかもしれませんね。