最長40年で廃炉作業を終わらせるためには、作業方法決定の決断を来年までにしなければならないそうです。
ちなみに、核燃料デブリとは、融け出した核燃料が冷えた塊のことだそうです。
また、冷える過程によって、大きな塊になっていたり、砂状になっていたりするようです。
しかし、放射線が強すぎるため、電子機器が正常に動かない事態もあるようです。
また、放射線を防ぐのは、米国スリーマイル原発で採用された、原子炉等を水で満たす、いわゆる「冠水工法」が唯一の方法になるのですが・・・福島原発の場合、この方法をとるためには、漏れ出る水を止める必要があります。
これに対しては、風船で配管をふさいだ後、風船の中にコンクリートを流し込んで固めるそうですが、こちらもなかなか上手くいかないようで、試行錯誤が続いているようです。
なんでも、事故から5年で、既に1兆円が費やされたそうですが・・・実は、廃炉作業にやっと手が付くという状況だという事に、愕然とします。
今も、故郷へ戻れない人が9万人・・・原子力発電はコストが安いという迷信から、こんな状況で、再稼働を進めるのは、無理があるような気がします。
のど元過ぎればではありませんが・・・普段の生活で、いつの間にか原発事故の事を忘れがちになっている事に気づかされました。