消費税増税の再延期について

ニュースによると、安倍首相が消費税増税の2年半延期の方針を固めたそうです。
以前、リーマンショックや大震災のような事がなければ再延期はしない、と語っていたので・・・G7首脳会議にて、現在の状況がリーマン・ショックの前に似ていると主張した事から、ある程度予想された事でした。

これに対して、麻生副総理や谷垣幹事長は、予定通りの増税を主張し、再延期するなら衆議院を解散して国民の信を問うべきだと言っているそうです。、
どうも、この発言も織り込み済みで、安倍首相も衆議院解散・同日選挙を狙っていたのではないか?と疑ってしまいます。

前回、延期したときの衆議院解散総選挙も、安倍首相の本音は憲法改正の足固めだったと思うのですが・・・今回も、同じ手法のような気がします。
つまり、争点を消費税増税にして、憲法改正から目をそらせるためのように思えます。

前回、安倍首相の魂胆が見え見えだったのに、野党は上手く乗せられてしまったように、今度も、再延期するのは、アベノミクスの失敗だ!というような攻撃をしそうです。
一番の争点は、憲法改正をさせるのか?なのに・・・
ちなみに、消費税増税を2年半延期したら、安倍首相の任期を超えてしまうそうですが・・・安倍首相は、自分の手で憲法改正をしたい思っているのではないでしょうか?

話が横道に逸れてしまいましたが・・・個人的には、消費税増税をした方が良いと思っています。
アベノミクスの3本の矢が上手くいっていないのは、将来に希望が持てないから、皆がお金を使うのを控えているためだと思います。

国の借金が2015年末で1054兆円で、国民一人当たり826万円とか、国債の格付けが先進国最低だとか聞かされると、そうなるのも無理ないかという気もします。
だから、無駄な財政出動をしなくて、財政再建を進めるべきだと思っています。

もちろん、年収の低い人は、消費税増税の延期を望んでいるのは理解できるのですが・・・延期して、経済が好転する見込みがあるのか?と疑問に思います。
むしろ、延期しても、徐々に経済が悪化するような気がします。
年収の低い人には、消費税増税の延期よりも、政策で手当すれば良いのではないでしょうか?