参議院選挙結果で思ったこと

ご存知のように、昨日は参議院選挙の投票日でした。
予測されていた事ですが・・・与党の圧勝という事で、個人的には、ちょっと残念な結果になりました。

別に、野党に勝って欲しい訳ではなくて、権力が一方的に集中してしまう事は良くないと思っているのです。
こうなってしまうと、与党内部で意見の違いがあっても、安倍首相の意向に逆らえなくなってしまう事を恐れています。
何と言っても、普通の政治家にとっては、選挙に勝てる事が一番ですから・・・逆らいづらいですよね。

以前も書きましたけど、私は、憲法改正論者なのですが・・・憲法9条平和憲法の象徴として残していても良いと思っています。
改正すべきと思うのは、憲法1条が天皇だという事・・・だから、憲法議論が活発になるのはよい事だと思うのですけど・・・こうなってしまうと、憲法9条を変える事しか議論にのぼらなくなってしまうと思います。

そういえば、昨日は、「池上彰参院選ライブ」を見ていたのですけど・・・自民党稲田朋美政調会長が、1パーセントでも消費税を上げるべきだと考えていた、と言っていたのが印象に残りました。

アベノミクスは、カンフル剤的な要素が強いので、さらに進めていくというのは、どういう事を意味しているのか?非常に疑問です。
マイナス金利をさらに拡大するのでしょうか?
リニア新幹線の前倒しとか、大型港湾設備の整備なんて言いますが、相変わらず公共工事でゼネコンを潤すのでしょうか?
はたして、それで経済は立て直す事ができるのでしょうか?

私は、さらに財政出動をするより、財政健全化を図るべきだと考えています。
これ以上、借金を増やして、将来を不安にするより、将来の不安を無くして、貯金よりも安心して消費ができるようにすべきだと考えています。

確かに、一時的に生活が厳しくなるかもしれませんが・・・長い目で継続的に成長するようにすべきだと思いませんか?
なんとなく、EUから緊縮財政を求められて、国民投票で否決したギリシャや、EUからの離脱を決めたイギリスの国民投票を連想してしまいました。
国民も、もっと、目先の生活の豊かさにとらわれないようにするべきだと思っています。