因果応報?

ご存知のように、イギリスの国民投票の結果、EU離脱となる事が決まりました。
接戦が伝えられていましたが、最終的には、残留するだろうと予想していたので、驚きました。

今にして思えば、伊勢志摩サミットの時に、安倍首相がリーマンショック前の状況と言っていた事は、当たってしまったのですね。
よくぞ消費税増税を延期しました、といった感じでしょうか?

もっとも、安倍首相にとっても、急激な円高、株価の急騰で、アベノミクスの効果は無くなってしまったのは、大打撃だと思います。
マイナス金利までやってしまったので、もう出す手が無くなってしまったのではないでしょうか?

さて、スコットランドに続いて、かろうじてEUに留まっているギリシャのように、不満を持つ他の国も脱退するのではないか?という、ドミノ現象の恐れが指摘されています。

さらに、EU残留支持のスコットランドがイギリスから独立するという話もあり・・・スコットランドが独立したら、北アイルランドもイギリスから離れて、アイルランドと合併するのではないか?とも言われています。

そして、アメリカ大統領選では、同じ移民排斥派のトランプ候補に流れが向ってしまうような気もします。
まさに、世界的な大変革になりそうな気配です。

そもそも、イギリスでEU離脱が叫ばれるようになったのは、シリア移民の大量流入により、低所得者層の雇用が奪われる事が原因だった事を考えると、元をただせば、シリアにおけるISの台頭が挙げられます。
そこには、アサド政権を支援するロシア等に対して、反政府勢力を支援するアメリカ等の大国の思惑が、ISに付け込まれる要因となっていました。

こんな風に考えてみると、難民やシリアの一般市民の苦しみに真剣に向き合わない、大国の自国の利益を追求する姿勢が、ぐるっと回って、大国を含めた世界経済に大打撃を与えるような感じがします。