マスコミの報道について

ニュースで、シリアで安田さんが行方不明になってから1年と話していました。
そういえば、先月、ヌスラ戦線に拘束されているとして「助けてください、これが最後のチャンスです」という紙を掲げた写真が公開されていました。

なんでも、未だ全然交渉が進んでいないそうです。
正直、舛添都知事の辞任のようなニュースに紛れて、いつのまにか、安田さんの事は、忘れていました。
あれほど、ISに後藤さんや湯川さんが拘束された時は、興味深く見守ったのに、怖いなぁ・・・と、思いました。
怖いと思ったのは、マスコミが騒がないと、あっさり忘れてしまう自分に気づいたからです。

ここのところ、マスコミがスキャンダルな事を取り上げたうえに、さらに世論の関心を煽るように、もっと細かい事を大げさに取り上げたりするのが、気になっていました。
そんな感じで・・・一時期、世間を騒がせたと思ったら、しばらくすると、あの騒ぎは一体何だったのだろう、と思うような事が増えているような気がします。

もちろん、マスコミも商売であり、売り上げを伸ばさなければならないのですが・・・どうも、報道の理性というか、社会に対する役割、といった物に対する姿勢が失われつつあるような気がしています。

そんなマスコミに踊らされて、大騒ぎする世間についても、ちょっと呆れていたのですが・・・いつのまにか、自分も踊らされていたみたいです。

もちろん、良識のある報道もあるのですが・・・もっと、マスコミのいう事を鵜呑みにせずに、向かい合う姿勢を考えなければいけない、と思いました。

マスコミも、一つの事に大騒ぎするだけでなく、安田さんの状況のような事も、報道を続けてもらいたいですね。