大人になれない

昨日は、ピーター・バカランがBABYMETALの事を「まがい物」と言ったことが、物議を醸しだしている事について書きました。
どうも、最近、海外で受け入れられている日本文化には、幼児的なものが増えているような気がします。
ひょっとしたら、今の若者は、大人になるのを拒んで、安らぎのある幼少期へ戻りたがっているのでは?なんて、心配してしまいます。

もっとも、自分も、未だに未熟で、幼稚なところがあります。
それは、私に限ってではなく、同世代の中には、上の世代より、子供っぽい人が多いような気がします。

一般的に言われるように、子供の頃に、大人が立派に思えるというのもあるのでしょうが・・・私たちより上の世代は、生活が苦しい時代に幼少期を過ごしたので、早く一人前になって、家族や世のため人のために役に立ちたいという意識があったのではないでしょうか?
だから、大人らしい人が多いのだと思います。

それが、私らの世代では、ある程度生活が豊かになった時代に幼少期を過ごしたので、そんなに大人になりたいと思う事はなかったような気がします。
そういえば、当時、大人になりたがらない人間を意味するピーターパン・シンドロームなんていう言葉が生まれました。

私なんかは、高校の時に父が亡くなったのに、仕事につこうなんて意識がなく、母親に迷惑をかけてしまいました。
大人なんて責任が重くて大変そうに思えて、学生のままの方が気楽でいいや、なんて思っていました。

だから、豊かな時代に幼少期を過ごしたのに、厳しい時代に大人にならざるを得ない、今の若者が、将来に希望を見出せなくて、幼児的な傾向を持つようになってしまったのではないか?なんて考えてしまいます。

と、ここまで書いて来たら、報道ステーションで、奨学金の返済で苦しんでいる若者が増えている、というニュースを流していました。
なんでも、大学を卒業しても、平均340万円の奨学金の返済があるうち、年収300万以下の人が半数を占めているとか。

番組では、奨学金返済のために風俗で働く女性が、大学へいくという間違った選択をしてしまった、と言っていました。
でも、今の時代、ほとんどの人が大学に行くのが当たり前になってしまったので、大学へ行かないという選択は難しかったように思います。

今の若者は可哀想ですね。私なんか、恵まれていました。、