1993年の国連決議により、平和の祭典オリンピックとパラリンピックの7日前から7日後まで、停戦が呼びかけられています。
もちろん、期間が過ぎてしまえば、戦闘が再開されるのですが、紛争地で暮らす人々には、待ち遠しかったつかの間休息となります。
紛争地ではありませんが、かつて戦闘のあった地域では、地雷などにより手足をなくした子供達にとっては、パラリンピックは希望の星です。
日本など、充分な設備、コーチ、道具などが準備できる国では、メダルの数などが話題になりますが・・・世界では、女性がスポーツができる国は少なく、男性でも、軍隊や警察、あるいはエリート大学の学生ぐらいしかスポーツができない国も沢山あり、 そんな国では、参加するだけでも大変な事なのです。
先日の、都議選ではオリンピックを開催しない事を公約にした党もあり、この期に及んで何を言っているのか?と、思ってしまいました。
間際に取りやめたりしたら、世界的にみて、大勢の人にどれだけの影響があるのか、想像できないのでしょうか?
想像力不足と言えば、今となって現役世代の40代50代の感染、重傷者が増えている事が問題となっていますが、以前から、僻地の高齢者より都会の若者にワクチンと言っていた私には、何を今更と思ってしまいます。
どうやら、政府の危機管理も想像力が欠けているみたいで・・・現在、私が不安に思っている事は、自治体接種がファイザー製ワクチン、職域接種がモデルナ製ワクチンと決めている点です。
この結果、ほとんどの若い世代がモデルナ製、高齢者がファイザー製と世代間で偏ってしまい、リスクの分散になっていないのです。
もし、モデルナ製が効かない変異株が登場したら、現役世代はどうするつもりなのでしょうか?
さらに、モデルナ製とファイザー製の両方が効かない場合は?・・・両者とも似たmRNAワクチンなので、可能性はあります。
現在、ウィルスベクターワクチンのアストラゼネカ製ワクチンは、血栓を発生させる恐れがあるため予備扱いにして、政府は台湾などに無償供給しています。
どの世代にも様々なワクチン接種者がいるようなリスク分散という観点からも、モデルナ製とファイザー製の供給遅れが目立ついま、アストラゼネカ製ワクチンでもかまわないという人には接種させるようにした方が良いと思います。