自業自得

なんとかオリンピックは無事に終わったのですが・・・気が付けば、新型コロナの第5波の感染が拡大していますね。

さらに、ここのところの大雨による被害も重なってしまい、大変な状況です。

 

ニュースを視ていたら、小笠原諸島で火山が次々と噴火しているとか・・・こう天変地異が重なると、巷で噂されている8月20日の富士山噴火も、ひょっとしたらと考えてしまいます。

儒教の天人相関説によれば、天変地異は天子の政ごとの誤りを反映しているとか・・・

政府や自治体の支援も期待できそうも無いので、やはり、万が一に備えて食料等を備蓄しといた方が良さそうです。

 

ところで、第5波の感染者数は若い世代が圧倒的多いのですが・・・路上飲みとか人出が減らないのをやり玉にあげて、自業自得だと言う人が多いです。

個人的には、この自業自得という言葉は好きではありません。

 

そもそも自業自得という言葉は、仏教用語だったらしく、悪い事に限らず良い事にも使うそうです。

でも、現在は悪い事にしか使わないですよね。

 

それに、自分で反省するのに自業自得というのならばまだ良いのですが・・・他人の行った事に対して自業自得と言うのは、「俺は知らないよ」というような見捨てる気持ちがこもっているようで嫌な感じです。

なかには「普段の行いが悪いからだ」というような、直接の因果関係が無い事に対して使われる場合もあります。

 

そういえば、国内のデルタ株の遺伝子を分析したら、海外から首都圏に入った一つの起点から全国に広まったというニュースがありました。

つまり、現在のデルタ株による第5波は、水際対策の失敗によるものです。

さらに、以前も書きましたが・・・市中のウィルス量を減らすためには、感染が拡大している都会の若者にワクチンを接種させるべきなのに、ウィルスが蔓延していない田舎の高齢者にも優先的に接種させた対策にも問題がありました。

つまり、若者の感染者数が増えている原因は、元をただせば政府の対策の失敗です。

 

そもそも若者が無謀だったりチャレンジ精神に富んでいるのは普通です。

思えば、それが人類の進歩の原動力になっていたはず。

例えば、食物だって、最初は毒かもしれない物を勇気を持って食べてみた人がいたから、私たちが安心して美味しく食べられるのです。

安易にそれを批判して、自業自得だなんて言わないで欲しいと思っています。