欧米崇拝

昨日は、子供の貧困格差についてのユニセフの調査によると、OECDやEU加盟国の先進41カ国の中で、日本は34位となったように、、格差が広がっていることについて書きました。
おそらく、熊本の被災地にみるように、日本人はみんなで協力するのが得意な民族なのですが・・・向き不向きも考えずに、安易に欧米式の個人主義成果主義をとりいれたために、格差が広がったように思います。

今日のニュースでも、報道の自由について、国境なき記者団が180カ国を調査した結果、日本は72位になったというのがありました。
なんでも、2010年には11位だったのが、年々順位を下げているそうで、とりわけ特定秘密保護法による影響が大きいみたいです。

そういえば、特定秘密保護法の審議のときにも、世界の国では同様な法律があるのが当たり前だから、みたいな事を言っていた政治家がいたような気がします。
今では、参考にしたはずの欧米よりも報道の自由が無い国となってしまいました。
ちなみに、一位はフィンランドで、主要国ではドイツ16位、イギリス38位、アメリカ41位、フランス45位・・・低いところではロシア148位、中国176位だそうです。

どうも、歴史的背景の違いによって、日本は欧米ほど独立心や気骨のあるジャーナリストが少なく、お上思考が強いため自主規制しがちなようです。
安易に、世界的に当たり前だからとか言う前に、日本に向いているかどうかを考慮すべきな事が多いのではないでしょうか?

とはいえ、私も、欧米に対する一種の崇拝が無いとは言えません。
子供の頃は、よくテレビでアメリカのドラマなんかやっていたし・・・映画も、ハリウッドの大作ばかりが話題でしたし・・・若いころ聴いていたロックなどの音楽も、欧米のものでした。
マクドナルドとかのファーストフードや、セブンイレブンとかのコンビニ・・・海外から新しいものが入ってくるとワクワクしたものです。

時代は変わって、今ではクール・ジャパンというように、アニメなどの日本のサブカルチャー、そしてラーメンや寿司などの和食のように、日本の文化が世界に浸透するようになり・・・いつしか欧米崇拝は薄れて日本の良さも再認識するようになった気がします。

明治維新の頃や戦後しばらくは、世界に追いつけ追い越せだったと思いますが・・・これからは、世界の当たり前の国になるよりは、日本らしさを誇れる国になった方が良いのではないでしょうか?