昨日は、NHKの「団塊世代 しのび寄る”老後破産”」という番組について書きました。
これまで、比較的、裕福だと思われていた団塊の世代にも、親の介護や子供の経済支援のため、貧困に陥るケースが増えているようです。
番組では、家族の最後の砦と言っていましたが、高齢者や若い世代を支えている団塊の世代に貧困に陥るケースが増えるということは、日本の家族社会の崩壊を意味する事になりそうです。
なお、調査は、子どものいる世帯の所得分布をもとに、下から10%目の最貧困層と真ん中の標準的な子どもとの所得格差が大きいほど、貧困の深刻度が高いとして、格差の小さい順に順位付けした、という事です。
先日紹介した、世界で一番貧しい大統領といわれたウルグアイのムヒカ元大統領の話の様に、貧しい事イコール悪い事では無いと思うので、ある程度の格差はあっても良いと思うのですが・・・最下層の人でも、普通に生きていくことが出来るぐらいは維持したいですよね。
まさに、資本家や労働者といった階級社会が薄れた時代だったのではないでしょうか?
ムヒカ元大統領の時も思ったのですが・・・熊本の被災地の映像とかを見ると、改めて、日本人は協力し合うところが良い点だと感じられます。
会社の中でも、他の社員がライバルではなく、みんなで協力して仕事をする方が向いているように思います。
成果主義や単年度決算で、全員で長期的展望にたって取り組むことが少なくなってしまいました。
終身雇用や年功序列は、愛社精神を養って、会社のために働くし・・・将来の不安を無くすので、結婚、子育て、マイカー、マイホーム等にお金を使っていたのに・・・現在は、お金を持っている人も、将来が不安なため、お金を貯めるので、経済は好転しません。
もちろん、日本式経営にも欠点はありますが・・・向き不向きがあるので、世界の真似をすれば良いとは限りません。
消費税や集団的自衛権などでも、世界の国では当たり前だからみたいな安易な考え方をする政治家がいますが、それが日本らしさを無くしてしまうのではないかと懸念しています。
余談になりますが・・・外国人は日本に来て、チップを払わなくても良いサービスが受けられることに感激するそうです。
おもてなしの心を忘れてしまい、世界で当たり前だからといって、チップを払わないとサービスが受けられないような日本にはなって欲しくないですね。