構図

昨日は、ピントとか構図とかが駄目でも、決定的瞬間を撮った方が勝ちだということを書きました。
ビデオの場合には、そういったものを撮るときには、先に録画を初めてからピントとか構図を決めるようにした方が良いと思います。

そういえば、社内テレビの仕事をしていた頃、地方の人のインタビューを撮る時に、現地の社員に家庭用ビデオで撮影したものを送って貰っていました。

もちろん、皆さんは素人なので、技術的に不十分なのは仕方が無いのですけど・・・カメラマンの才能が有る人と無い人の2種類がいることに気が付きました。

それは、人物の構図なんですけど・・・
例えば、右を向いてインタビューに答える映像だったら、人物は画面の左側に置いて、顔の向いている右側のスペースをあけるのが普通です。
ところが、人物を真ん中に置く人が結構いるし、なかには、人物を右側に置いて背後のスペースが広い、なんていう人もいました。

また、インタビューアーが右を向いて質問をしていたのに、カットが変わると、インタビューに答える人も右を向いているなんていう映像もありました。
右を向いて質問する人の映像に対しては、答えをする人は左を向いた映像にするのが普通です。

他にも、業界用語になりますが、生首ショット、首切りショット、串刺しショットなんていうNG映像もありました。

でも、半分ぐらいの人は、特に指導したわけでもないのに、何の違和感もない正しい構図で撮影してくれます。

たぶん、このようなカメラマンの才能のある人と無い人の違いは、普段テレビで見なれている構図を、そのままビデオカメラで撮る時に再現できるかどうかの違いのような気がします。