時代は変わる

昨日は、4K・8Kの放送が始まった事について、そんなに関心がなかった事を書きました。
どうも、AIに仕事が奪われる事を懸念するとか、歳をとったせいか、新しい技術にワクワクするような気持ちが薄れているような気がします。

思えば、私が子供の頃は、家にはラジオしかなかったし・・・テレビが初めて家に来た時は、もちろんアナログで、白黒放送・・・チャンネルはダイヤル式でした。
ちなみに、会社に入って、一時期社内テレビの制作を行っていた時は、映像フォーマットはベータカムでした。
その後、編集はD1やD2となり、デジタルベータカムになった頃に、違う業務に携わる事になりました。

そういえば、現在と方式が違うNHKのハイヴィジョンのデモで、ソニーからカメラなどを借りた事がありました。
その時は、映像が繊細過ぎて、カメラのファインダーではピントが合っているか判らなくて困まった覚えがあります。
で、撮影に同行した車載の大画面のモニターで視て、こんなにはっきり見えるなら、肌の綺麗でない女優さんは失業ですね・・・なんて、ソニーの技術者が話していた事を憶えています。
でも、女優さんが廃業したなんて話は聞かないし・・・昔からの女優さんは今でも活躍されています。
はたして、4K・8Kでも、同じような懸念があったのでしょうか?

たぶん、白黒テレビからカラーテレビになった時も、色々な懸念があったのでしょう。
でも、カメラマンや女優さんも、みんな何とか対応してきました。
そんな感じで、他の分野で技術の進化があっても、なんとか人間は対応してきたのです。
もちろん、一部の人は対応できなくて、廃業したかもしれませんけど・・・

考えてみれば、多くの業種は戦後に生まれたもの、古くても明治以降・・・それ以前から続くような老舗は、ほんの一握りです。
そう考えれば、10年、20年なんて続くものは恵まれいる方なので・・・当然、一生同じ仕事をするなんて期待するのは無理があり・・・・AIに仕事が奪われるなんて心配する事自体、意味が無いのかもしれませんね。