トッド・ハインデル

昨日は、「現代のドガ」といわれたロバート・ハインデルについて書きました。
彼は、一時期、人気の高かった踊り子の絵を描く事をやめて、舞台の印「フロアマークス」を描くようになりますが・・・評判を得ることはできず、結局、世間の期待に応えて踊り子の絵を描くようになります。

ネットを調べて判ったのですが・・・ロバート・ハインデルの三男のトッド・ハインデルも画家になっているようです。
それも、昨年、日本で親子展を開催したとか・・・気づいていたら、見に行きたかったような気もします。

トッド・ハインデルの経歴をみると、ILM(インダストリアル・ライト・アンド・マジック)でCGの制作をしていたそうで・・・現在は、ILMを辞めて、画家として、CGをモチーフにしてキャンバスに描いた作品なんかを制作しているようです。

ちなみに、以前もこのブログで取り上げた事がありますが・・・ILMは、ジョージ・ルーカススター・ウォーズの特撮用に作ったプロダクションです。
昔、私がCG制作の仕事をしていた頃、ILMはターミネーター2やジュラシック・パークなんかのCGを制作していて、憧れの存在でした。

そういえば、CGの制作って面白みのある仕事だったのですけど・・・やはり、プロとして働くのは大変な仕事だと思います。
初心者の頃は、技を覚えて色々な表現が出来るようになるのが面白くて、仕事だという事を忘れて夢中になるのですけど・・・
ある程度、技を覚えて色々と出来るようになっったのに、依頼される仕事は、似たようなものばかり・・・それも、細かいところまでこだわって、何回も作り直しもざらにある感じ・・・結構、フラストレーションが溜まります。

もちろん、仕事なんて、そんなに面白い事ばかりでないのは判っているのですけど・・・なまじ想像力を発揮できる事が判っているのに、好き勝手にできなくて、つまらない物をチマチマと制作するのは辛いです。

昨日、ロバート・ハインデルのようなプロの画家でも、独自の作風で有名になったら、その作風を変えるのは困難だけど・・・アマチュアの方が、描きたいものを好きなように描ける、と書いたのですけど・・・CG制作も、アマチュアの方が、好きなように制作できて良いような気がします。
当時に比べれば、コンピュータの性能も上がったし、良いCGソフトも安くなっているし・・・