ギルドF-45CE

昨日は、NGOの毎月の寄付金増額の依頼を断った話を書きました。
しょうもない話ですが・・・年末に、ギターを衝動買いしてしまってお金に余裕が無いのです。

で、購入したギターというのが、ギルドのF-45CEという、あまり有名でないモデルです。
例によって、楽器屋さんを覗いたら、なんとなくこのギターに呼ばれているような感じがしました。

ピエゾ・ピックアップ付でシングル・カッタウェイのジャンボ・ボディ、オーバルサウンドホールが特徴なのですが・・・
この形式は、ギルドでよくあるタイプで、他にもF-4CE、F-5CE、F-25CE,F-30CE,F-65CEなんてモデルがあります。
実は、これらのモデルのどれがどのような違いがあるのか、さっぱり知りませんでした。
今まで、そんなに興味もなかったのに、なんでこのF-45CE?というと、やっぱり,呼ばれたように感じたからとしか言いようがありません。

もちろん、購入する前に試奏はしました。
持った感じ、ネックがエレキギターのように細身で弾きやすく・・・あと、ボディのバックがアーチ構造になっていて、生で弾いても思ったより音量があることです。

店員が、フルアコをフラット・トップにしたような感じのギターですよね、と言ったのですが・・・
私も、頭に浮かんだのは、やはりオーバルホールが特徴のエピフォンのジャズギター、ハワード・ロバーツの雰囲気でした。
そういえば、エピフォンがCMIに買収されてギブソン工場で作られるようになったモデルの一つがハワード・ロバーツなのですが・・・ニューヨークに残ったエピフォンの職人によって作られたのがギルドなので、なんとなく似た感じがするのも当然なのかもしれません。

もっとも、サウンドはしっかりフラット・トップで、同じメイプル製のジャンボ・ボディのギブソンJ-200やエヴァリー・ブラザースに近い感じがします。
ご存知のように、私はJ-200とかエヴァリー・ブラザースが好きなのです・・・それがエレキ並みに弾き易いというので、このF-45CEも一気に好きになってしまいました。

そして、極め付けに・・・試奏して初めて気が付いたのですが・・・このギター、なんと24フレットまであるので、ハイポジションまで楽に弾けるのです。
実は、アコースティック・ギターで24フレットまであるギターは、初めて見ました。

あとで調べたら、このF-45CEは1983年に製造開始しています。
上記の、いくつもあるギルド製の同タイプのモデルは、1986年にジョージ・グルーンなどがギルドを買収した後、あるいはフェンダーがギルドを傘下に収めた後に、発表されています。
つまり、これら一連のモデルの流れを作ったのは、このF-45CEだったのですね。

イメージ 1
ギルド F-45CE 1986年製

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ギルド F-45CEのバック
フレイム・メイプルが美しい

イメージ 3
こちらはエピフォンのハワード・ロバーツ
(後年ギブソン・ブランドで作られたハワード・ロバーツと違ってトップはスプルース製)