ダライ・ラマ

ニュースによると、ダライ・ラマ14世が5月に来日する事が決まったそうです。
先日、アメリカで前立腺の治療をするという話がありましたが、そんなに深刻な病状ではないみたいですね。

ダライ・ラマというと、チベットの宗教的指導者であり国家元首だったのですが・・・1950年に、中国によりチベットが武力併合されて自治区と言う名の植民地となったのち、1959年からインドに亡命して亡命政権を樹立しています。

最近では、南沙諸島などで中国の勝手な理屈による領有権が問題となっていますが・・・チベット問題って、比べられないぐらい、とんでもない事だとと思います。

中国人が多くチベットに植民して、チベットの人は労働力としてこき使われているとか・・・
チベット人を虐殺しているという話も・・・)
チベットは資源が豊富なため、中国による乱開発が進んで、環境が悪化しているとか・・・
核廃棄物をチベットに捨てているとか・・・

そういえば、天安門に車が突っ込んだり、中国ではチベット人によるテロだと言いますが・・・中国がやっている事を考えれば、独立運動と言った方が正しいと思います。

もっとも、ダライ・ラマは宗教者らしく、ガンジーの思想を受け継ぐ非暴力主義により、中国との平和共存をはかろうとしています。
このため、ノーベル平和賞を受賞したのですが・・・中国は、ダライ・ラマがテロの後ろで糸を引いていると言って、非難しています。
なにはともあれ、中国によるチベット人の人権侵害だけは無くなってもらいたいものです。

ところで、ダライ・ラマというと、輪廻転生の象徴のような感じで、13代のダライ・ラマが亡くなったあと、チベット各地に捜索隊が派遣されて、見つけ出されたのが現在の14代のダライ・ラマです。
なんでも、捜索隊がその幼い子供に、いくつもの品物を見せたら、13代ダライ・ラマが愛用していた遺品を選んで「それ、僕のだ」と言ったそうです。

日本の仏教では、死ぬと仏になりますが、他の国の仏教では、仏になるのは悟りを開いたときで、死んだ時は輪廻転生するのが普通です。
先日も書きましたが、私はこの世が天国だと考えているので、できたら輪廻転生したいと思っています。
もっとも、行いが悪いから、人間として転生しない可能性が高いですけど・・・

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ダライ・ラマ自伝」 ダライ・ラマ著 山際素男訳 文春文庫

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「愛と非暴力 ダライ・ラマ仏教講演集」 三浦順子訳 春秋社