ママたちが非常事態

昨日、NHKスペシャルで「ママたちが非常事態!?最新科学で迫る日本の子育て」という番組をやっていました。
私は男だし、子育てをしたこともないので、ぼけーっと見ていましたが・・・意外と興味深かったです。

私は、認知症の母の介護をしていますが・・・手間がかかるという意味では、ちょっと子育てと似ているようにも思いました。

番組によると、現代の日本では、赤ん坊を持つ母親たちは、子育てが辛い、心細いといった気持ちを抱く事が多いそうです。
子育てを手伝わない夫への不満から、幼い子供を持っている夫婦の離婚も多いとか・・・

なんでも、チンパンジーは出産すると子離れするまでの5年間は母親は育児にかかりきりになり、次の子を妊娠しないそうです。
これに対して、人類は進化の過程で毎年妊娠する事ができるようになったのですが、それは部族で共同して子供を育てるという生活を送れるようになったためだそうです。
つまり、他の動物と異なり、人類はそもそも共同で子育てをする生き物だそうです。

しかし、現在の日本では、急速に核家族化が進んで、母親が一人で子育てをしなければならなくなったため、ストレスがかかり、不安を感じるようになったそうです。
そんなわけで、ママ友といった日本独自の文化が生まれたとか・・・

で、介護についても、人類は共同で行うのが本来の姿なのではないか?と、思ったのです。
私は、楽観的な性格のせいか、あまり辛いとは感じませんし、周囲の人も助けてくれるのですが・・・世間には、一人で介護していて、辛いとかストレスに感じる人も多いようですね。

そういえば、子育てをする母親は、自分は子育て失格ではないか?と思いがちだそうです。
私も、介護失格?なんて、ときに思った事もあるのですが・・・周囲の人が、「よくやっている」なんて褒めてくれるので、単純な性格だから、気にならなくなりました。

なお、番組では、新しく母親になった女性が、子育てについて、「こんなだと聞いていなかった、なんの地獄かと思った」と話していましたが・・・
以前も書きましたが、私はこの世は天国だと思っているので、やっぱり育児と介護は違うのでしょうか?
誰か、介護についても、人類の進化の面から科学的に分析してもらいたいものです。

ちなみに、夜泣きについても、科学的に分析したら・・・・母親の胎内にいるときに、母体に負担をかけないよう、母親が活動していない(寝ている)時間に、胎児が起きるようになった名残りだそうです。
なるほど・・・・ですね。