超少子化

昨日NHKスペシャルで 私たちのこれから「#超少子化 安心子育ての処方せん」という番組を放送していました。
以前も書きましたが、日本の人口は多すぎると思っているので、少子化ってそんなに大きな問題だとは思っていません。

番組で取り上げられいるように、子育て支援が充実していないのは問題ですが・・・それは少子化とは別の問題であって、もちろん安心して子供が育てられる世の中になる方が望ましいとは思っています。

そもそも、国土に対して人口が多いから、食糧問題、住宅問題、ごみ問題、交通渋滞などが発生するのです。
確かに、年金問題の様に、高齢者が増えて、それを支える労働人口が減ったら、経済的に不利になるのですが・・・それは、政策である程度解決できると思います。
年金問題なんて、少子化が問題のようにされていますが・・・少子化が予想できたのに、第三次ベビー・ブームが来るかも・・・なんて、甘い期待で抜本的対策を打たずに無駄遣いをしていたのが悪いのです。

番組でも、高度成長期の父親は長時間労働で、夫の家事育児への参加が無くなってしまった、と言っていましたが・・・そもそも、資源の少ない国がこんなに経済的に豊かな暮らしをしているのに無理があると思うのです。

私の子供の頃には、夕方に雨が降り出すと、傘を持って駅で父親の帰りを待つ子供や奥さんが沢山いました。
それだけ、定時に帰宅する労働者が多かったのですが・・・経済を優先するようになって、みんな残業をするようになったので、そんな光景は見られなくなってしまいました。

以前、そもそも人類は集団で子育てをする種族なので、若い母親が周囲に相談もできずに子育ての不安を抱えているという話がありましたが・・・それも、高度経済成長期に、都市への集中、核家族化といった流れから、大家族や近所づきあいが無くなってしまったからだと思います。

番組で取り上げていた岡山県奈義町出生率がV字回復したのは、単に幅広いメニューを地道にやっているというだけでなく、インタビューで母親が答えていたように、奈義町なら沢山子供を産んでも安心、というように不安を解消したのが大きな要因だったように思います。

番組のアンケートでは、子育て支援にお金をかけるのは有りというのが8割以上ありましたが・・・単に子育て支援にお金をかけるだけでなく、周囲の子育てへの理解と協力が重要であるような気がします。
そういえば、出生率が回復したフランスでは少子化対策という言葉はなくて、家族政策という言葉ということですが・・・若い夫婦だけの問題として見るのではなくて、社会の問題として見ることが重要ではないでしょうか?