モネ展再び

先日、上野の東京都美術館で開催されているモネ展を見に行った事を書きました。
その時は、印象派という言葉の元になった「印象、日の出」が18日で展示終了という事で、凄く混んでいて図録を買うのも諦めたのでした。

そして、20日からは「印象、日の出」に代わって「サン=ラザール駅」が展示されています。
少しは空いているだろうから、図録を買おうと思って、また見に行ってしまいました。
実は、晩年の目が悪くなってから描いた抽象画のような作品も気になっていたので、もう一度見たかったのです。

前回、チケットを買うまで10分ぐらい並んだので、今回は上野駅内でチケットを購入する事にしました。
他の展覧会のチケットを購入する人が前に一人いただけで、すぐに買えたのですが・・・その後、東京都美術館に行ったら、相変わらず大勢並んでいたので、正解でした。

もっとも、展覧会場に入るまでの待ち時間は、前回とは比べようもなく少なくてすみました。
やはり「印象、日の出」の人気が凄かったようで、前回は作品の前でも列に並んだのですけど・・・今回は、代わって展示してある「サン=ラザール駅」は、すぐに見ることができました。

その「サン=ラザール駅」は、やはり、役者が一枚下という感じですかね。
同じ主題を描いた絵は他にもいくつかあるのですが・・・今回の作品は水蒸気を感じることはできるのですが、雑踏の音や煤や石炭なんかの感じが今ひとつな感じがしました。

で、気になった晩年の作品なのですが・・・やはり、モネについてのイメージが変わって、凄いと思いました。
単に、目が悪かったからとか、後進の画家たちの影響を受けたとかいうのではなくて、明らかに、それまでの常識にとらわれず、そして発表するつもりもなく、モネ自身が感じるままに自由に描いていた事が判ります。

個人的に気にいったのは、会場の出口前、最後に展示してあった「しだれ柳」という作品。
ぱっと見は、下書きのような感じなのですが、しだれ柳の本質、存在感のようなものが良く感じられます。

なお、そんなに並ばず図録も購入できて、前回無かったチラシも入手することができました。
ちなみに、図録は「印象、日の出」と「睡蓮」の2種類の表紙があるのですが、「印象、日の出」の方にしました。

イメージ 1
モネ展 図録

イメージ 2
モネ展 チラシ


イメージ 3
「しだれ柳」 モネ作
写真で見ると、小さいスケッチみたいですが、50号ぐらいの大作です。