昨日は、セカンド・バージョンのテレキャスター・シンラインを紹介しました。
オリジナルのワイドレンジ・ハムバッカーは、再生産の低音が強いハムバッカーより、セミアコ構造のシンラインに合っているような気がします。
かなり前になりますが、ヘビメタ・ブームの頃に、ある楽器屋の98,000円コーナーで見つけたものです。
私の記憶によれば、その98,000円コーナーには、同じフェンダー社のエレクトリックⅻなんかもありました。
当時は、変形ギターとか派手なグラフィック・ペイントを施したギターが人気だったので、ストラトキャスターとテレキャスターはまだしも、その他のフェンダー・ギターは全く不人気だったこともあり、物価変動を考慮したとしても、今となっては考えられない値段ですね。
そのコーナーには10数本のギターが置かれていたのですが・・・中でも、このジャガーが圧倒的な存在感をはなっていました。
ミュートは外されていましたが、どうせ使用しないし、そのほかはオリジナル仕様で、ケースもオリジナルのハードケースが付いていたので、当時としても、かなり得をした気がしたことを憶えています。
22フレットもあるし、ヨークをつけてシャープさを増したシングルコイル・ピックアップのサウンドも悪くはなかったです。
でも、友達に、値段の割には良いギターだと勧めたのですが・・・ビーチボーイズでもやるの?といわれてしまいました。
そう、残念ですが、物は良いのにサウンド的に演奏する音楽がないギターでした。
それが数年後に、ニルバーナの登場により、グランジ・ロックが流行ったら、いきなり人気機種になって、市場での中古価格も値上がりしてしまいました。
今は不人気でも、製造当時の高級機種は、丁重に作られているので、値段の割には、物自体が良い事が多いです。
将来、有名なミュージシャンが使ったりして、いきなり人気機種になる可能性もあるので、気になったら購入しても良いかもしれません。