最後の晩餐

先ほどNHKで、「老衰死 穏やかな最期を迎えるには」という番組をやっていました。
なんでも、最近は老衰死になる人が増えているそうです。

で、死が近づくと食事の量が減るとか・・・最近、母の食事の量が減っているので、ちょっと心配して、視てしまいました。

経管栄養をしてカロリーの接種料を増やしても、延命にはならないとか・・
体が食べ物を受けつかなくなるので、食べないから死が早まるのではなく、死が近づくと食べなくなるそうです。
なんでも、寿命が近づくと細胞分裂が減り、様々な臓器が萎縮するので、腸の吸収量も減るからだそうで・・・
実は、数年前の一定のカロリーを取っていたときから体重が減るという現象があるそうです。

この点は、母には当てはまらないから、たんに夏の暑さで食欲がないのでしょう。

細胞分裂が減ると同時に、炎症性物質が作られるので、慢性的な炎症が広まり、生命維持が困難になるそうですが・・・苦痛を感じることはなくなるようです。
そして、イギリスなどでは、死の質(クオリティ・オブ・デス)といって、延命するより穏やかな死を目指すようになってきているそうです。

母には、穏やかな死を迎えて欲しいと思っているのですが・・・自分は、ピンピン・コロリと逝きたいと思っています。
だから、食事を取らなくなって死ぬなんて、まっぴら御免です。

そういえば、以前、「最後の晩餐」といって、死ぬ前の最後の食事に何が食べたいか?という質問に、有名人が答えるのを視たことがあります。
昔食べた美味しいものや、子供のころの懐かしい食べ物などの答えが多いのですが・・・不思議なのは、誰も「未だ食べたことが無いもの」と答えない事です。

私だったら、みんなが美味しいといっているような有名な食べ物で、未だ食べたことがないもの・・・・沢山ありますが、その一つでもいいから食べて、心残りを減らしたいです。
煩悩といえば、そうなのですが・・・最期まで、前向きに、もがいていたいと思っています。