終末期医療

週末に放送されたNHKスペシャルの「人生100年時代を生きる」シリーズは、母の介護であれこれ苦労している身なので、興味深く拝見しました。
昨日は、第一回の「終の住処はどこに」で取り上げていた、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)について書きました。

今日は、シリーズ第二回の「命の終わりと向き合うとき」について書きます。
番組によると、政府の社会保障費抑制により、長期入院から自宅での介護へ方針変換が図られたのですが・・・いざ最期になると、救命救急センターへ運ばれ、そこで延命治療を受ける事になり長期入院してしまうという事態が起きているそうです。

このため、延命治療を受ける長期入院の高齢者の増加により、病院側も家族も負担が増えてしまい・・・延命中止の取り組みを始める病院もあるそうです。

私の場合、母は要介護5なのですが・・・未だ延命治療を受ける状態ではないし・・・父と姉が亡くなっているけど、あっさり逝ってしまったので、延命で悩んだ経験はありません。
ちなみに、私自身がその状態になったら、延命措置をしてもらわなくて良いと思っているのですが・・・家族の立場だったら、延命措置をしても生きて欲しいと思っています。

そういえば、母を現在の特別養護老人ホームに入れる時の書類に、もし入院するような事態になったら、延命措置を希望するか?という質問があり・・・この回答をするのに、結構悩んだ記憶があります。
結果として、希望するに〇をつけました。
昔、臓器提供カードの出始めの時に、私はすぐに提供意思を書いたのですすが・・・母は、脳死といっても生きているうちに、臓器提供するのは嫌だと言っていたのを思い出したのです。
だから、母は例え希望がほとんどなくても最期まで生きる事に掛けるのではないか?と、思ったのです。

番組でも、その人がどのような生き方をしていたのか?を考えて、その人らしい最期を迎えられるようにすべきだと話していました。

延命措置とは、ちょっと違いますが・・・母が脳梗塞で倒れた時に、医者から胃ろうを勧められたことがあります。
この時は、親戚で胃ろうにしたため、施設の入所で断られた人がいたため、申し出を断わりました。
幸い、母は点滴や自力で栄養を摂る事ができたのですが・・・栄養が足りなくなる可能性もあったので、悩みました。
結果として、現在入所している特別養護老人ホームでも胃ろうの方はお断りだったし・・・母の見舞いにプリンやゼリーとかを持って行くと、美味しそうに食べるのを見ると、胃ろうにしなくて良かったと思うのです。