佐伯祐三

昨日は、鴨居玲と似ていると思う平野遼という画家について書きました。
平野遼は、そんなに有名でないので、展覧会とかを見に行った事がありません。
今日は、反対に超有名で展覧会とかもよく開催されている、佐伯祐三のことを書こうと思います。

別に、鴨居玲平野遼の絵に佐伯祐三の絵が似ているという訳ではなくて・・・ちょっと思い出した事があるのです。
鴨居玲の展覧会でパイーゼル等が展示されていて、それらの道具に魂が宿っているように感じた、という事を先日書いたのですが・・・
佐伯祐三イーゼルは、後に曽宮一念に譲られたそうで、その二人が使ったイーゼルを見た時も、なんとなく魂が宿っているように感じた事がありました。

御存知の通り、佐伯祐三の絵は強烈なインパクトがあるので、鴨居玲なんかと同様に心身を削って絵を描いていたのではないでしょうか?
このような画家の想いが、道具にも伝わるように思っています。

ちなみに、佐伯祐三の絵というと、広告や街並みなどパリ時代の物が頭に浮かびますが・・・
意外と、日本の風景を描いた物も当時の時代や郷愁が伝わってきて素晴らしいです。
パリの絵は、力強いタッチで描かれているのですが、日本の絵は柔らかいタッチで描かれていて、異国と故郷という感じで、対比的にとらえていたように思います。

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没後50年記念 佐伯祐三展 図録

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佐伯祐三 -下落合の風景ー 図録