キューバ革命

昨日は、ボリビアで最後を遂げた「明日に向かって撃て」のブッチ・キャシディサンダンス・キッドの二人とともに、革命家のチェ・ゲバラについて書きました。
チェ・ゲバラといえば、フィデル・カストロと共に成し遂げたキューバ革命に触れない訳にはいきませんね。

そういえば、フィデル・カストロの弟のラウル・カストロ議長とオバマ大統領による首脳会談による国交回復が話題になっています。

そもそも、キューバはスペインの植民地でしたが、亡命した独立派がアメリカを拠点として活動していたことから米西戦争へと発展しまいます。
そして、アメリカが勝利したおかげでキューバは独立するのですが、このためアメリカ支配による傀儡政権のようになってしまいます。

フィデル・カストロ達はこの反植民地状態からの独立するため蜂起しますが、失敗してメキシコに亡命しました。
そして、アルゼンチン出身で各国を渡り歩いていたチェ・ゲバラは、このメキシコでフィデル・カストロに出会い、共感して軍医として革命派へ参加することにします。

その後、革命派の一行82人はボートでキューバへ戻りますが、上陸後の戦闘でカストロゲバラ等の12名まで減ってしまいます。
このため、山にこもってゲリラ戦を展開するのですが・・・
これが、チェ・ゲバラに司令官としての才能を開花することになりました。
やがて民衆を味方をつけ、ついにはキューバ政府は亡命して革命が成就します。

その後、チェ・ゲバラはお馴染の恰好でキューバ主席として国連総会で演説するなど、カリスマとして人気を集めますが・・・
それに満足せず、新しい革命を目指してキューバを離れることになります。

ボリビアでの革命闘争が何故キューバのように上手く行かなかったのか、色々要因はあると思うのですが・・・
やはり、フィデル・カストロのような人がいなかったのが大きいと思います。
いかに優秀な革命家といっても、よその国から来た人という事で、民衆の協力が得られなかったのでしょう。

フィデル・カストロのような祖国の解放という目的は判りやすいのですが、チェ・ゲバラ階級闘争のような自分の理想を現地の人に理解させるのは簡単では無かったのだと思います。
もちろん、ほとんどの民衆がチェ・ゲバラを知っていなかったというのに対して、ボリビア政府はチェ・ゲバラということで警戒していたというのもあると思います。

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「チェ 28歳の革命」、「チェ 39歳別れの手紙」 スティーブン・ソダーバーグ監督 日活株式会社