昨日、誰かがある分野で成功すると、その地域から同じ分野で成功する人間が多く現れることを書きました。
その例として、1960年代にビートルズが成功すると、多くのバンドがイギリスから登場した事をあげました。
この1960年代に登場したイギリスのバンドは第1次ブリティッシュ・インベージョンと言われますが、1980年代前半には、第2次ブリティッシュ・インベージョンと言われるように、多くのバンドがイギリスから登場しています。
第1次ブリティッシュ・インベージョンと間を空けずに発生しているので、判りづらいのですが・・・1960年代末にもそのような動きがあったのでは?と思っています。
その象徴と言えるのが、1969年末英国で「アビー・ロード」を抜いてトップに立ったアルバムと言う「クリムゾン・キングの宮殿」のキング・クリムゾンでしょう。
他にもハードなロックとしては、レッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、ブラック・サバスが同じ1968年に登場しています。
この2枚はロック・オペラといわれますが、それまでの音楽と違って70年代に通じるようなアルバムだと思います。
あまり変化のないようなローリング・ストーンズでも、大曲の「無情の世界」を含んだ「レット・イット・ブリード」を1969年に発表しています。
このように考えると、60年代から70年代へ移る大きな流れがあって、その流れに乗れたバンドは生き残ったのに対して、ビートルズはその流れに乗れなかったような気がします。
私の場合、洋楽に目覚めたのがオクテだったこともあり、これらの音楽をリアルタイムで聴いていた訳ではなく、後から聴いた感じで、そのように思ったのですが・・・
そういえば、第1次ブリティッシュ・インベージョンのバンドも、第2次ブリティッシュ・インベージョンのバンドも、ブームが去った後には多くが解散してしまったのに対して、この1960年代末に登場したバンドは、ブームとは関係なく同じスタイルのままで息が長いような気がします。
私が購入した当時のアルバム、2000円の廉価版で、帯には「1969年末英国で「アビイ・ロード」を抜いてトップに立った驚異のアルバム!」と書かれています。
そして、こちらが抜かれたと言われた「アビイ・ロード」で、私が購入した当時のアルバム