クラプトン・イズ・ゴッド

以前、二二六事件の事を書いたときに、かつてのヒルトン東京ビートルズが泊ったということを書きました。

このヒルトン東京は英国のミュージシャンの好みだったようで、エリック・クラプトンがよく宿泊していたことでも有名です。

実は、子供の頃は洋楽についてはオクテで、エリック・クラプトンというギタリストを初めて知ったのは中学生の時に、ラジオでビートルズの「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」を聞いた時です。
既にビートルズは解散していましたが、最高のバンドだという話は聞いていて、単純な私はビートルズは演奏も上手いと思い込んでいました。
そんなとき、ラジオから流れてきた「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」の、他の曲と違って印象深いギター・ソロに驚いたのです。
曲が終わった後、DJが「この曲のギター・ソロはギターの神様エリック・クラプトンでした」と言ったので・・・
単純な私は、最高のバンドであるビートルズの、それもギターを題材にした曲でソロを弾くなんて、きっとエリック・クラプトンは最高のギタリストなんだろう、と思ったのでした。

でも、その後にフュージョン・ブームがやってきて、バカテク・ギタリストがどんどん現れたので、エリック・クラプトンはたいして上手くないという風に、評価が下がってしまいました。

それがある時、自分がエリック・クラプトンの曲を弾いた録音を聞いたときに、本人が弾いたものと全く違った印象がしたので、愕然としました。
よく、エリック・クラプトンのギターは歌っていると言われますが、私のギターは全然歌っているように聞こえなかったのです。
そう、スコアに表れる運指は同じでも、ビブラートのかけかた、チョーキングの仕方、音のメリハリ、音と音の微妙な間の取り方などが違うのです。
やっぱり、最高のギタリストだと認識しました。
まさにクラプトン・イズ・ゴッドですね。

以前、元ビートルズの故ジョージ・ハリソンエリック・クラプトンのジョイント・コンサートを見に行ったことがあります。
エリック・クラプトンが普段あまりライブで弾かない、あの「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」を演るかもしれないと期待していたのです。
で、演奏はしたのですが、ジョージ・ハリソンに花を持たせたようで、エリック・クラプトン自身のソロはいまひとつだったのでがっかりした記憶があります。

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