キング牧師

そういえば、昨日の池上彰の番組では、キング牧師の有名な演説「I have a Drean」も取り上げていました。
この演説は、CMとかでも使われていて有名ですね。

先日も書きましたが、クリントン元大統領は学生時代にこの演説を聞いて涙が止まらなかったそうです。
この体験と、ケネディと会った事が、政治家を目指すきっかけになったそうです。

これは、クリントン元大統領が南部の貧しい階級出身だったことも関連しているからだと思います。
確かに素晴らしい演説ですが、人種差別の無い日本人の私としては、なんでそんなに感激するのか、今ひとつピンとこないというのが本音です。
むしろ、暗殺された前日の演説「I've Been to the Mountaintop」の方が、なんとなく日本人的な感性が感じられて、心にしみます。
それに、キング牧師キリスト教の聖職者なので、この両方の演説の背景には、モーゼのエピソード等の聖書を元にしたようなものがあるので、それもピンとこない原因かもしれません。

のちに大統領となる、やhり南部出身のジミー・カーターは、僅か数年後の1971年にジョージア州知事の就任演説で「私は率直に言いたい、人種差別の時代は終わったのだ。と」と述べました。
そして、50年後の現在は黒人が大統領となっています。

もしキング牧師が生きていたら、何と言うのでしょうか?
山の頂からみた景色は、将来の夢は実現したのでしょうか?
白人警官の黒人への対応を見ると、心の奥底に刷りこまれた差別意識は変わっていないのかもしれません。

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「黒人の進む道 世界は一つの屋根のもとに」 マーチン・ルーサー・キング著 猿谷要訳 明石書店