スイスのチャーシュウメン

先ほどまで、テレビで池上彰が選ぶ歴史に残る言葉「あの名言が世の中を変えた」というのをやっていました。

その中で、田中角栄元総理の日本列島改造論が、現代の日本に大きな影響を与えた、と言っていました。
田中角栄元総理といえば、歴代の総理大臣の中でもっとも強烈でスケールの大きさがあったように思えます。
今太閤やコンピュータ付ブルトーザ等と言われていたり、日中国交回復やロッキード事件など、子供心にも強い印象を受けました。

国会記者会館の中にスイスという食堂があって、少し前に閉店になりました。
場所は特別ですが、店の雰囲気は昭和30年代の食堂といった感じでした。
昔、隣の第二別館の食堂にニュートーキョーが入っていて、安くて量が多いので良く食べに行っていたのですが・・・難点は昼の営業時間が短いことで、間に合わなかったときには、隣の建物のスイスに行っていました。

何かで読んだのですが、そのスイスのチャーシュウメンが田中角栄元総理の好物だったそうです。
で、どんなものかと思って注文してみたことがあります。
出されたものは変わったチャーシュウメンでした。
昔のラーメン風ですが、さらにあっさりとしたしょうゆ味、ラーメンらしいこってりさはまったくありません。
さらにチャーシュウもあっさりとしたというか、ボソボソとした食感で、味は違いますが魚肉ソーセージみたいな感じでした。
(はっきりいって、私の口にはあいませんでした・・・ごめんなさい)

目白御殿の豪勢さやバイタリティにあふれた田中角栄元総理の言動とは、まったくイメージのかけはなれた味は意外におもいました。
そして、あのチャーシュウメンが好きだなんて、実はイメージと違って質素な心を持っていたのではないかと思い、ちょっとその人柄が好きになりました。