禁止看板

昨日だったかテレビで、最近「~禁止」とかの看板が増えていると話していました。
公園にも「球技禁止」とか「ペット禁止」などいくつも看板が立っているとか・・・
気にしていなかったが、そういえば、良く見る気がします。
なかには、遊具があるのに「遊具使用禁止」という看板があるとか。

やはり、子供が怪我をすることを恐れてなのでしょうか?
あるいは、過去に子供が怪我をしてクレームをうけたのだろうか?
私が子供の頃は、怪我をすると、もっと気をつけなさいと子供自身が叱られたものですが、最近は公園を管理する自治体へ、安全管理が足りないとクレームが行くようです。
そして、自治体の方も、トラブルを恐るから看板を立てまくるのだと思います。
でも、公園で遊ぶ子供のためになっているのか、ちょっと疑問に感じます。
禁止にする以外の手段はないのでしょうかね。

私の子供の頃は、家の周りは自然がいっぱいだったので、しょっちゅう怪我をしていました。
少し暴論になりますが、ちょっとの怪我ぐらいは良いのではないかと思います。
もちろん、大怪我になるような事は困りますけど・・・何が危ないかを身を持って知ることは大事だと思います。
そうすれば、危ないことか判らないとか、逆に危険ではないのに怖がるという事が少なくなると思います。

そういえば、学生の頃、遺跡発掘のアルバイトをしていた時の事です。
確か、団地を造るのに工事をしていたら遺跡がでてきたから、工事を中止して発掘を行っていたはず。
だから、そんなに重要な遺跡と言う訳ではなく、都の職員はたまに見回りに来る程度で、あとはアルバイトだけで発掘していました。
そんな訳で、今週はこの区画を発掘するというと、どんどん掘って、後は休んでいるという感じでした。
(土器とかも、スコップで割ってしまったりしていました)
都の職員は、たまに来たと思ったら、作業を中断させて「ここいら辺を綺麗にならして」と言うので、平らにならすと土の色がくっきり違っていて竪穴式住居の跡になり、感動したのを覚えています。

そんなある日、アルバイトの一人が、叫び声をあげました。
見ると、大きなガマガエルを掘り出してしまったのです。
しかも、スコップが当たったのか、血を流しています。
どこかに持っていけよ、という声がありましたが、20人ぐらいいたアルバイトの誰も近づこうとしません。
しかたがないので、私がカエルをつかんで、敷地の端の草むらまで持っていき放してやりました。
手に血がついたので洗って現場に戻ると、よく素手で触れるなぁと感心されたのですが・・・
それが、何年も遺跡発掘をしている先輩アルバイトで、真黒に日焼けして筋骨隆々、いかにも土方というような人だったので、すごく変な感じでした。
私は子供の頃よくガマガエルとか捕まえていたので全然平気でしたが、都会で育った人は怖くて触れない事が判りました。

なんか話が横道にそれてしまいましたが・・・
子供の頃、なんでもかんでも禁止にして過保護にしていると、災害があった時とか海外で不測の事態にあったときとか、対応できない大人になってしまうのではないかと心配しています。