アニミズム?

昨日、描いてる途中で絵に魂が宿っているような気がする時がある、と書きましたが・・・
もうちょっと説明します。
 
よく、仏師が木の中に既にある仏像を掘り出しているなんて言いますけど、そういうのとはちょっと違います。
また、描くときに神が降りてきてなんっていうのとも違います。
もちろん、私が絵に魂を入れているなんていうのと違います。
 
著名なギター製作家のリンダ・マンザーがこんな風に言っています。
「魂なんていうといかにも安っぽくていやなんだけど、アニミズムみたいなもの。製作する人間が注ぎこむものじゃなくて、楽器が完成した時点で勝手に備わってくる生命みたいなものかしら。」
(森の中からジャズが聞こえる パットメセニーのギターを作る リンダ・マンザー フィルムアート社)
 
イメージ 1
 
たぶん、これと近い感覚だと思います。
(私もヴィンテージ・ギターが好きで、それには魂が宿っているような気がするのですが、その話は後日にでも)
 
アニミズムと言いますと、万物に精霊が宿っているという宗教です。
原始的な種族に見られる宗教で、幼児がぬいぐるみに友達を感じるなんていうのも、アニミズムだそうです。
 
私の場合、丹精込めて作られた物、古い物、誰かに大事にされた物、なんかに魂が宿っているように感じることが多いのですが・・・
万物に宿っているのか?っていうと、ちょっと違う気もします。
同じように絵を描いていても、いつの間にか魂が宿っているように感じるときもあれば、最後まで魂が感じられない場合もあります。
どこからか魂がやってきて、勝手に宿るような気がします。