アニミズム

昨日のNHK日曜美術館は、「井浦新 “にっぽん”美の旅 アニミズムの旅」というタイトルでした。
以前書きましたが、私は、アニミズムを信じているので、興味深く拝見しました。

もっとも、私は全ての物に魂が宿るという意味で、アニミズ、ムを信じているのですが・・・番組で扱っていたのは、古代日本人が信じていた自然に神が宿ると言う信仰でした。
まあ、一般的にアニミズムというと、原始的な自然信仰を思い浮かべる人が多いのですから・・・番組の扱いは理解できます。
自然を崇拝するのは日本神道にも通じる考え方で・・・砂漠地帯で生まれた一神教と違って、自然が豊かな日本らしいですね。

ちなみに、私のような、全ての物に魂が宿るという考え方は、幼児がぬいぐるみなんかを友達として扱うとか、昔の日本人が付喪神と呼んでいた物のように、ちょっとアニミズムの中では邪道な感じでしょうか?
違いは、自然に限らず人工物も対象にする点と、神や精霊という超自然な存在でなく、単なる魂という点になります。
これは、人工物に囲まれて生活しているせいかもしれませんが・・・新しく作られた物には、未だ自我に目覚めていない幼い魂が宿っていて、古い物には強い意志を持った魂が宿っているように感じるのです。
そして、ペットが人間と意思を通じるように、長い間人間に大事に扱われた道具なんかは、人間になつき意思を理解できるようになっていると思うのです。

さて、番組では、古代人にとって、丸三角四角(〇△□)といった単純な形状が神を表すのは、自然の中から純粋に人の心に浮かぶものだからと言っていましたが・・・それは、現代の芸術家がインスピレーションを受けるのと同じ感じではないでしょうか。
そういえば、芸術家にはアニミズムを信じる人が多いですね。
ひょっとしたら現代アートのデザインに囲まれている事は、大自然に囲まれている事に通じるものがあるような気もします

そういえば、私も、芸術家という訳ではありませんが、絵を描いたり、アートには興味があるのもアニミズムと関係があるのかもしれません。