キュビズム展とローマ展

アムネスティのアピール葉書を送ったら、送料が足りなくて返ってきました。
調べたら円安のせいかエアメールの料金が改定され、葉書70円が100円になっていました。
そういえば、手紙文化の衰退により郵便事業も儲かっていないみたいで、設置場所によってはポストに集荷に行っても1通も入っていない事が多いそうです。
ポストにセンサーを付ければ、無駄な労力が減らせそうな気もしますが・・・変なものを入れられないようにカメラの方が良いかな?

 

さて、前回は上野にモネ展とやまと絵展を観に行った事を書きましたが・・・同じく上野で開催されている国立西洋美術館の「キュビズム展美の革命」と東京都立美術館の「永遠の都ローマ展」を観に行ってきました。
両展覧会とも混雑していましたが、先週のモネ展ほどではありませんでした。また、美術館のキャパもあるのでしょうが、両展覧会とも展示作品数はモネ展より多く見ごたえがありました。

 

キュビズム展は、ピカソやブラック等のキュビズム作品以外に、キュビズムに影響を与えた画家あるいは影響を受けた画家の作品や彫刻なども展示してありました。
もっとも、立体的な表現に取り組んで影響を与えたといわれるセザンヌですが、展示作品はそんなに立体的な表現がされた物ではなくて、もっと他の相応しい作品が無かったのか?と思ってしまいました。
他にも、ゴーガン、ルソーの作品なんかも今一つ関連性に疑問が・・・一方、アフリカの彫像は興味深かったです。
キュビズムの影響を受けた作品の中では、ル・コルビジェの絵画を彼が設計した国立西洋美術館で見られるという体験が面白かったです。

 

ローマ展は古代から近代までのローマに関する彫刻や絵画が展示してあり内容が豊富でしたが・・・古代の物など複製品が多かったのがちょっと興ざめでした。
特に、ローマ建国神話で必ず語られる「カピトリーノの牝狼」像が複製だったのにはガッカリしました。
(双子を育てる牝狼は、他のいくつかの作品にも見られました)
有名なコンスタンティヌス帝の巨像の頭部等も原寸大の複製でした。

その点、目玉の「カピトリーノのヴィーナス」はぐるっと実物を360度から見れる展示で良かったです。
あと、絵画ではカラヴァッジョ派の画家の「メロンをもつ若者(嗅覚の寓意)」が良かったです。

 

なお、美術を習う時に最初に石膏像のデッサンをさせられますが・・・この学習法についてカピトリーノ美術館と縁があることを知りました。

 

キュビズム展 チラシ 作品リスト

キュビズム展 図録

ローマ展 チラシ 作品リスト