ラーソン・ブラザーズ

昨今、ヴィンテージ・ギターの価格高騰が続いているので、購入をひかえていたのですが・・・夏のボーナスもあって、つい気が大きくなって、また一本購入してしまいました。

ヴィンテージ・ギターの高騰は極端ですけど・・・物価全体が上がっているので、後で考えたら、そんなに余裕は無いのに気づいてしまい・・・我ながら計画性が無くバカですね。

 

さて購入したギターですけど、1920年代のスタールのstyle6というギターです。

もっとも、スタールというブランドをご存知の方は少ないと思います。

実は、伝説のギター製作者のラーソン・ブラザーズが製造していたギターなのです。

ラーソン・ブラザーズはバンジョーマンドリンにヒントを得て、マーチンより20年ぐらい前からスティール弦のギターを製造していました。

 

海外ではラーソン・ブラザーズのギターは有名でギター・コレクターが所有している事が多く・・・それらを見て、一体どんな音がするのか一本は欲しいと思っていたのですが・・・日本にはあまり入ってこないし、同時代のマーチンやギブソンより高価(特にドレッドノートや巨大なボディのギターは超高価)だったので、あきらめていました。

ところが、昨今のヴィンテージ・ギターの高騰でタマ数が多い戦前のマーチンやギブソンが値上がりし、同程度の価格になってしまいました。

 

さらに・・・ラーソンブラザーズは、スタールの他に、モーラー、ユーフォノン、プレイリー・ステイト、ダイヤーといったブランドでギターを製造していますが・・・モーラー、ユーフォノン、プレイリー・ステイトは有名なのですが、スタールの知名度は今ひとつです。

そんなわけで、同時代のマーチンやギブソンより安く購入することができました。

 

もちろん、サイド&バックはハカランダ、トップはアディロンダックでXブレイシングです。

マーチンやギブソンに比べるとサウンドは図太く、音がでかい・・・独特ですが枯れて良い音で、海外で評価が高いのが判ります。

もっとも、ネックが太く慣れないと弾きづらいです。

 

スタール style6 1920年代