3大ギタリストを輩出したという事で、これまでヤードバーズの事は何回か取り上げています。
今回は、同様に多くのギタリストを輩出したブルースブレーカーズについて取り上げます。
調べてみるとブルースブレーカーズは、エリック・クラプトン、ピーター・グリーン、ミック・テイラー、ハーヴィー・マンデルといったギタリストに限らず・・・ベーシストではジャック・ブルース、アンディ・フレイザー、ジョン・マクヴィー、ラリー・テイラー・・・ドラマーではキーフ・ハートリー、エインズレー・ダンバー、ミック・フリートウッド、ジョン・ハイズマンなどを輩出しているので、ヤードバーズよりも影響度は大きいかもしれません。
ブルースブレーカーズのメンバーは一定でなく常に流動的・・・その他にも加入していたミュージシャンはかなり多く・・・要するに、ブルースブレイカーズというのは、ジョン・メイオールの率いるバンドという意味でしかありません。
というか、アルバムなどの表示もブルースブレイカーズという名前を使っていたり、単にジョン・メイオールの単独名義になっていたりします。
ヒット狙いでポップな曲をやるようになったから、エリック・クラプトンがヤードバーズを脱退して加入した事から分かるように、ブルースブレーカーズは本格的にブルースを演奏するバンドです。
もっとも、ブルースブレーカーズから派生したクリーム(エリック・クラプトン、ジャック・ブルース)やフリート・ウッド・マック(ピーター・グリーン、ジョン・マクヴィー、ミック・フリートウッド)は、ブルースにこだわらずロック的に進化しました。
ある意味、キャンド・ヒート(ハーヴェイ・マンデル、ラリー・テイラー)もそんな感じかも・・・
その点、ブルースブレーカーズ自体はブルース一辺倒・・・というか、こだわりを持っていたようで・・・どの年代のアルバムを聴いても、そんなに変わりません。
もちろん、参加ミュージシャンの演奏に違いはありますが・・・ある意味、どのアルバムも安心して聴くことができます。
それはそれで、ヒット狙いとか時代に迎合しないジョン・メイオールの性格も、素晴らしいように思えます。