ボブ・ディランは凄い

明日は統一地方選後半の投票日・・・日本は民主主義国なので、政治家は国民のために存在するのですから・・・無能な政治家を辞めさせるチャンスです。
何も不満が無いなら投票しなくても良いけど・・・投票しないくせに物価が高いとか税金が高い等の不満を言う資格はありませんね。
もちろん、不満があって暴力に訴えるなんて、もっての他です・・・投票で意思表示しましょう。

 

ところで、岸田首相の応援演説に爆発物が投げ込まれた事件で、爆発物が聴衆をかすめ60m先まで飛んでいたそうです。
各メディアが首相などの安全を守る警備体制について報道していますが、聴衆の安全について報道していないのが不思議です。
映像を見ると、SPが投げ込まれた爆発物をカバンで跳ね飛ばしていた方向が聴衆側だったように思えます。
撮影の角度でそう見えているのかもしれませんが・・・SPは重要人物一人を守るために大勢の国民を危険にさらしても良いというように教育されているのでしょうか?


また、岸田首相が事件後も若山駅前で演説した事については、民主主義は暴力に屈しないという勇気ある姿勢をみせたと言っています。
再び爆発物を投げ込まれる可能性もあったことを考慮すると、蛮勇で聴衆(国民)を危険にさらした事は、民主主義としてそれで良いのか?と思ってしまいます。
どうも、戦前のお上の意識が残っていて、この国の主人は国民ではなくて政治家だと勘違いしているのではないでしょうか?
なお、翌日以降から応援演説の在り方が見直される傾向があり、聴衆に対して事前に金属探知機によるボディ・チェックや手荷物検査等を行うようにしたそうです。

 

そういえば、先日行ったボブ・ディランのコンサートも会場に入る前に金属探知機によるボディ・チェックや手荷物検査がありました。
携帯電話も電源を切って専用のポーチに入れ鍵をかけられ、コンサート終了後に会場を出るときに解錠してもらう形でした。
もちろん、撮影や録音防止のためですが、危険物を会場に持ち込まれないというリスク管理の意味もあったと思います。

さらに、双眼鏡等も持ち込み禁止という事から、観客に音楽を集中して聴いてもらうというボブ・ディラン側の要望もあるように感じました。


コンサートが始まると客電が落ちるのですが、それでもステージよりも客席が明るいぐらい・・・ステージもボブ・ディランのところが特に暗い感じで、表情を見るより聴いて欲しいという意思表示に思えました。
ボブ・ディランはギターに持ち替えることなく、ずっとピアノの前だったのですが・・・暗かったので最初は高い椅子に座っているのかと思ったら、ほとんど立って演奏していました。
曲のイントロや間奏の時にちょっと椅子に座る程度で、あとはずっと立ってピアノを弾きながら歌って(ハーモニカも吹いて)いたのでカッコよかったです。

 

照明もそんな感じで、もちろん大型スクリーンは無いし、MCもメンバー紹介程度で淡々と演奏を続け、アンコールも無しというシンプルな演出でした。
曲と曲の間はステージ上は暗くなるのですが、ボブ・ディランは気分で曲順を変えるので、メンバーはあわててエレキからアコギやエレキベースからウッドベースに持ち替えたり大変みたいでした。
そのせいか、ドラムとキーボード以外のメンバーはステージ中央のボブ・ディランの仕草が判るよう周りに集まって演奏していました。
全体的に音響も良かったです(ボブ・ディランのヴォーカルやギターの音は凄く良かったのですが、ドラムの音がちょっとつくりすぎだったかな)。


ボブ・ディランの「俺の歌を聴け」という感じに圧倒されて、観客もじっくり聴いていたため手拍子もほとんどありません(一部だけ雰囲気が分からずノリノリの人もいましたが・・・)。

というわけで、ボブ・ディランの凄さに感動したコンサートでした。

今回の公演ではパンフレット(プログラム)の販売もありませんでした。