モア・ブラッド、モア・トラックス

昨日は、世田谷のボロ市に行って、奇妙な置物を購入した事を書きました。
風が強くて早めに帰ったのですが・・・その強風のおかげで、我が家の庭は落ち葉が一杯・・・今日も寒かったのですが、我慢して落ち葉を掃いていたら雨が降ってきました。

その後、母の面会に行って帰るころには、雨が止んだのですが・・・濡れてしまった落ち葉を掃く気にもなれず、暖かい部屋の中でCDを聴いて過ごしました。

聴いたのはボブ・ディランの「モア・ブラッド、モア・トラックス」というアルバムです。
実は、このアルバムは1か月以上前に発売されて・・・ちょっと気になっていたのです。

それは、お馴染みのブートレッグ・シリーズの第14集なのですが・・・ブートレッグ・シリーズ最強という宣伝文句があったのです。
さらに、「聖杯を求めるように、待ち続けてきた、もう一つの轍があらわになるまで。」という、コピーが付いていたのも気になりました。

なんでも、アルバム「血の轍」は、発売直前にボブ・ディランの意向で、収録曲が差し替えられ、再録音されたそうで・・・発表されたアルバムはバンド演奏をバックにしたものだったのですが・・・当初のアルバムは、ボブ・ディランのソロもしくはベースだけをバックにしたものだったそうです。
で、熱心なファンは・・・発売されなかった幻のアルバムを追い求めていたとか・・・
今回の「モア・ブラッド、モア・トラックス」は、その幻のアルバムそのものではありませんけど・・・そのアルバムの元になった録音をまとめたものだそうです。

実は、「血の轍」は聴いた事がなく・・・当然、そんなエピソードがあったなんて知らなかったのです。
ちなみに、この「モア・ブラッド、モア・トラックス」には、スタンダード・エディッションとデラックス・エディッションの2種類があるのですが・・・私が購入したのは、そんなにボブ・ディランのファンでもないので、スタンダード・エディッションです。

なんか、ソロ演奏というと、初期のフォークの貴公子と呼ばれていた頃の音楽を想像していたのですが・・・もっと、ロックっぽく・・・元の録音に手を加えていないせいかもしれませんが・・・ダイレクトなボブ・ディランが・感じられる作品でした。
そんな感じで、ブートレッグ・シリーズ最強と言われるのも判るような気がして・・・こんな作品を、ボツにしてしまったという、ボブ・ディランの凄さに驚かされます。

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「モア・ブラッド、モア・トラックス」スタンダード・エディッション ボブ・ディラン ソニー・ミュージック