中古のフェンダー・ジャパンの貼りメイプルのストラトキャスターを見かけたのですが・・・良く見ると1968年製のリイシューではなくて、Hybrid 68 Stratocasterという奴でした。
名前の通り、ヴィンテージ・スタイルとモダン・スタイルを融合したそうで、2点支持のトレモロ・ブリッジなのに、サドルはヴィンテージ型・・・ネックもワイドでサテン・フィニッシュなため弾きやすいです。
そのくせ、ロゴはジミヘン愛機と同じモダンロゴで、マニアにはウィズシンロゴと呼ばれている、下に大きな太字で「WITH SYNCHRONIZED TREMOLO」と書かれているタイプが嬉しいです。
余談ですがウィズシンロゴの採用は1968年中頃で、少し後にラッカー塗装からポリエステル塗装に変更されたため、ウィズシンロゴのオールドの多くは、ネックを握った感触が今一つ良くありません。
・・・という訳で、このHybrid 68 Stratocasterを衝動買いしてしまいました。
2本を並べてみたところ、結構似ているのですが・・・ウィズシンロゴのちょっとした違いに気づいてしまいました。
以前から、フェンダー・ジャパンのロゴにはパテントナンバーが描かれていない事は知っていましたが・・・横のORIGINAL Contour Bodyの下にも何も書かれていません。
本当なら、PATENTEDと書かれていたはず・・・従来はPat.Pendと書かれていたのですけどウィズシンロゴ(モダンロゴ)からはPATENTEDに変更されるので少し重要です。
余談ですが、ヴィンテージ・ギター市場で、時々ウィズシンロゴ(モダンロゴ)なのに、Pat.Pendと書かれている物を見かけますが、あれはデカールを貼り替えたものです。(補修用デカールで再現できていない物があるようです)
ウィズシンロゴは1968年半ば~1971年半ばの期間、トレモロ搭載のストラトキャスターにしか貼られていません。
もっとも、ジミヘンの影響で貼りメイプルが有名ですが、ウィズシンロゴのギターにはワンピース・メイプルやローズ指板もあります。