昨日は、日本各地の所有者不明の土地を合わせると、九州全土とほぼ同じ面積になるという話をテレビでやっていた事について書きました。
今日も、帰ってきてテレビを点けたら、NHKの「所さん!大変ですよ」という番組で、ドラッグストアの謎のヒット商品を取り上げていました。
高齢者に人気の粉ミルクとか、中国人に人気の水絆創膏なんていう物を紹介する中で、気になったのが就活生に目薬が人気だという事でした。
もっとも、気になった部分というのが・・・登場した就活生がパソコンに名前を投入する時、「れいら」とタイプしていた事です。
もちろん、番組用で本名では無いと思いますが・・・「れいら」と言えば、エリック・クラプトンの名曲「いとしのレイラ」ですよね。
あの曲に憧れて、娘に「れいら」とか「麗奈」や「麗華」なんていう似た名前を付ける日本人が結構います。
でも、映画「十二小節の人生」の中でクラプトン自身が語っていたように、あの曲って、女性に恋して気がふれたアラブの若者の悲劇を歌っているのですよね。
クラプトンのファンなら、名前を聞いた事があると思いますが・・・その物語って、「ライラとマジュヌーン(Layla and Majnun)」というタイトルで・・・ヒロインの名前が翻訳では「レイラ」ではなく「ライラ」となっているので、知らない人も多いみたいです。
もっとも、偉そうに書いていますが・・・私も、この物語を読んだ事はありません。
なんでも、学校でライラとカイスは出会い、恋に落ちます・・・しかし、その想いの激しさからカイスは発狂してしまい狂人(マジュヌーン)となってしまうそうです。
そのため、ライラの父は二人の仲を認めようとせず、カイスはあちらこちらを彷徨いあるくようになり・・・一方、ライラは求婚してきた別の男と結婚させられます。
しかし、夫となった男は、自分の愛がライラに受け入れてもらえず病んで亡くなってしまい・・・その後、ライラもカイスへの想いを遂げられないため衰弱死してしまいます。
カイスはライラの埋葬されたお墓に、いつまでも佇み・・・そのまま死んでしまいます。
・・・と、いったようなお話らしいです。
という訳で・・・意味を知っていたら、レイラという名前にあやかりたいと思う親が、そんなにいるとは思えません。
番組に登場した就活生も、恋人への想いを断ち切れず衰弱死したいとは、思わないでしょう。
先日、新しい元号「令和」が発表された時、一部で「レイラ」に似た名前だと喜んだ人たちがいましたが・・・悲劇的な時代にならなければ良いと思ってしまいます。
まさか、元号を決めた人は、「レイラ」に似ているから「令和」にしたなんて事はないと思うのですが・・・
「いとしのレイラ」 デレク・アンド・ドミノス ポリドール・レコード