明日のわが身?

昨日、夕飯を食べながら何か面白そうなテレビがないか?と思ったら、テレ朝で「所有者不明!解決!空き家バスターズ2」という番組をやっていました。
丁度、山形の上山温泉にあった映画館の廃墟を取り上げていて・・・なんか、日本版「ニュー・シネマ・パラダイス」みたいな話で、おもわず感動してしまいました。

その映画館はトキワ館という名前で、かつては大勢の観客が訪れた憩いの場だったそうです。
スクリーンの裏側には、かつての所有者の住居があり・・・調査を進めて行くと、現在の所有者はその息子で・・・「ガメラ」、「うる星やつら」、「きまぐれオレンジロード」等の脚本家である伊藤和典さんであることが判明しました。
なんでも、幼い頃のトキワ館での映画の経験が、現在の仕事に反映されているようです。
現在の建物の内部も紹介され・・・取り壊すのはもったいない、との声があがり・・・上山市なども巻き込んで保存の可能性を探るとか・・・是非、貴重な文化財として残して欲しいものです。

さて、その後に紹介されたのが、代々木にある一軒家で、以前、空き家として調査していたら住んでいる方がいらした、という話です。
その家の庭は、竹が密生していたり、大きな木があり、その枝が隣家やマンションにまで伸びて、電線にも接触していて危険な状態でした。
しかし、所有者の方は、せっかく大きく育ったのだから切りたくない、と言っているようで・・・近所迷惑になっています。

結局、番組の女性アナウンサーの説得に負けて、枝を切る事に同意したのですが・・・意外と、枝を切ってさっぱりしたら、嬉しそうな様子でした。
なんでも、この家には家族で住んでいたそうですが・・・他の皆さんが亡くなって、その男性一人が取り残されたため、思い出もあり、手を加えたくなかったようです。

私も、母が特養に入所して、現在は一人暮らし・・・10年ぐらい介護をしていた間は、庭木の手入れどころでは無かったので、かなり木が伸びてしまい隣家に被さりそうになっていたため、ここ1年ぐらいは、暇をみつけてすこしづつ切っています。

今のうちは、木に登って、枝を切っていますが・・・将来、もっと歳をとったら、庭木の手入れをどうしよう、と考えてしまいます。
木に登れなくなったら、いっそのこと根本近くで切るか?とも思うのですけど・・・折角、大きく育ったのを切るのは可哀想な気がしてしまいます。
というわけで、その物件の所有者の男性の姿は、なんとなく私の未来を見ているような気がしてしまいました。
あの男性は、今後、どのように生きて行くのか?ちょっと気になります。