好きな仕事を選んだ方が良い?

昨日は、日本人は芸術家気質なのですではないか?という事を書きました。
インスタ映えとかYoutuberなど、凝る人が多いのも、「いいね!」が欲しいというだけでなく、芸術的表現をしたいという欲求があるのではないでしょうか?

ところで、幕末に東アジアを旅行した欧米人によると・・・その時代でも、中国や朝鮮は汚かったそうですが、日本は欧米並みに綺麗だったそうです。
もちろん、現在と比べると、欧米の都会も不潔だったので、日本もそんなに清潔だったわけではないと思いますが・・・日本では、店の前に水を撒いたり、ゴミを掃いたり、店の中を拭いたりしていたそうです。

もちろん、綺麗にしておかないと客が寄り付かないという事もあるのでしょうが・・・当時の人が、自分の仕事に誇りを持っていたから仕事場を綺麗にしていたからのような気がします。
そういえば、職人技という点について・・・日本では、そこいら辺の庶民の職人でも、手を抜かない仕事をしていたようで・・・これも自分の仕事に誇りを持っていたからのように思います。、
それは、評判になりたいとか、高く売りたいとか、そういった気持ちだけではなく・・納得のいく仕上げにしたいという気持ちがあったからで・・・こんなところは、なんとなく、現在の美術的表現をしたいという気持ちと通じるような気がします。

もっとも、最近は、食品偽装とか、検査データ改ざんなど・・・そんな、仕事における日本人気質も薄れてきているような気がします。

そういえば、以前、ビートたけしさんが、昔は、食うための仕事だったのに、今は、好きな仕事が、職業選択の基準になっている、と言っていた事とか・・・あと、林修さんが、夢をかなえる仕事をするより、自分に向いた仕事をする方が良い、と言っていた事を思い出しました
なんか、自分の好きな仕事をするような時代になったのが・・・逆に、自分の仕事に誇りを持たなくなってしまったような気がします。

おそらく、本当にこれだ!というような自分にピッタリの仕事に出会うことなく・・・なんとなく、マスコミなど外部の影響で好きになった仕事を選んでしまう若者が増えた事が要因ではないでしょうか?
それが、終身雇用でなくなって、気軽に転職できるようになって・・・やっぱり、これは好きな仕事ではなかったと思ったりして・・・自分の仕事に対する誇りが無くなってしまったのではないでしょうか?
それに対して、昔の人は、そんなに好きな仕事でなくても・・・仕事にありついたら、その仕事をやりつづけなければならないから、その仕事を好きになろうと努力し・・・その結果、仕事に誇りを持つようになったのではないでしょうか?

ちなみに、私の場合、現在の仕事は、そんなに好きな仕事だった訳ではありません。
特に、好きな仕事があった訳でもなかったし・・・縁があり、自分の能力が発揮でき、なんとなく安定した仕事だと思ったから選んだのです。
もちろん、当時からギターは好きだったのですが・・・私には、ギタリストで食べていける能力は無い事は判っていました。
結局、趣味でギターを弾いているし、好きなヴィンテージ・ギターを何本も手に入れる事もできました。

ところで、今の仕事ですが・・・誇りを持つほどではありませんが・・・好きです。