日本人は芸術家気質?

昨日は、東京が美食の都になったのは、庶民の味に対する拘りによるものではないか?という事を書きました。
料理と芸術には通じる物があるようで・・・日本では、一般市民でも、料理や芸術に対する拘りを持っている人が多いような気がします。

そういえば、料理に拘る飲食店の内装は、ちょっと芸術的な感じなものが多いような気がします。
もちろん、オシャレなお店でも、料理は今一つのところもあるので・・・一概には言えませんけど。

ちなみに、最近のインスタ映えとか、Youtuberなんかのブームも、一般庶民が芸術的センスを発揮しやすくなったためのような気がします。
たぶん、今まで芸術的センスを持っていても、表現できなかったためで・・・日本人気質の中には、元からそういった才能があったのではないでしょうか?

ところで、昨日のNHKスペシャルはエベレストで命を落とした若き登山家の栗城史多さんを取り上げていました。
栗城史多さんは、自撮りした登山の映像等をネット配信して、冒険の共有をしていたそうです。

栗城史多さんの登山については、売名行為だとか実力以上であり無謀だといった批判があったそうです。
確かに、亡くなる直前に撮られた映像で・・・一旦、ベースキャンプから登り始めた栗城史多さんが降りてきて、撮影できないと、カメラを整備するクルーに文句を言っているシーンがありましたが・・・その中で、一体、何のために登っていると思っているんだ!と言っていたので・・・彼の登山の目的は、本来の登山家とは異なっていたのが判りました。
おそらく、栗城史多さんは、登山家ではなく、自分が主人公の登山の映像を創る芸術家だったのではないでしょうか?

庶民が、SNSでいろんな情報を発信する時代ですけど・・・いつしか本来の自分と違った、SNS上の作品を創っている人も多いのではないでしょうか?
それは、単に、「いいね!」が欲しいというだけでなく、芸術的な表現をしたいという日本人的な欲求があるような気がします。