食と芸術

昨日のNHKスペシャルはシリーズ「東京ミラクル」の第一週であルームリヴァーヴ「美食の街 受け継がれる“築地の魂” 」でした。
昔、築地に職場があったので、場外にもよく行っていたので、興味深く拝見しました。

今回の番組で、戦後、築地が米軍のクリーニング施設だったなんて、初めて知りました。
そんな状況で、当時の関係者が、よくぞ、築地の文化を残してくれたと、ちょっと感激してしまいました。
もちろん、番組の言う通り、当時の食糧難も、市場の存続させる原動力になったのでしょう。

そして、限られた食材から、工夫して美味しい料理を生み出した事が・・・現在、星を持つ飲食店の数が世界一という食の都東京を創り上げたそうです。

確かに、創意工夫して新しい料理を生み出すという面では、日本人は異常な才能を持っているように思います。
もっとも、これは、戦後よりもはるか前の江戸時代にも見られる特徴のような気がします。
もちろん、それ以前も日本独自の食の文化はあるのですが・・・江戸になってから、急速に発達したのではないでしょうか?
おそらくこれは、それ以前に比べると、江戸という都会で生活する、一般民衆の文化が花開いたからだと思います。

そういえば、最良の食材を選ぶ職人技を持つ、築地の仲卸しの人が、料理という芸術の一部みたいな事を話していましたが・・・まさに、芸術と料理には関連性があるのかもしれませんね。
芸術の国フランスとか、イタリアなんかは、料理が美味しいです。

ちなみに、佐藤健さんが料理を撮影して、インスタ映えとか言われていましが・・・インスタなど、普通の庶民も芸術的な表現を好むの日本人の特徴みたいな気がします。
もちろん、私の様な芸術好きの人も多いから展覧会は混雑するし、美術館も小さなものがあちらこちらにあります。

料理と芸術に関連性があるとすると、日本人は美味しい料理を食べる事にも執着する傾向があり・・・味しい料理を追い求める庶民がいるから、それが料理人を刺激し様々な料理を生み出しているのではないでしょうか?