いわさきちひろの絵

昨日は、現在は特別養護老人ホームに入所している母と、旅行した思い出について書きました。
その後、母は正常圧水頭症による認知症や歩行障害、そして脳梗塞の後遺症、さらに乳癌(パジェット病)も発症してしまい・・・もっと、色々な場所へ旅行へ連れていけば良かったと思っています。

今日の、NHK日曜美術館}は画家いわさきちひろを取り上げていました。
多くの女性同様に、母はいわさきちひろの絵が好きで・・・かつて、いわさきちひろ絵本美術館にも一緒に行った事があります。
ちなみに、数年前に亡くなった姉もいわさきちひろの絵が好きで・・・姪に「ちひろ」と命名したほどです。
そんな訳で、興味を持って番組を拝見しました。

もちろん、いわさきちひろの絵は、多くの人に親しまれていて・・・ちばてつやの「あしたのジョー」にまで影響を与えていたそうです。
つい、子供の可愛らしさに目が奪われてしまいますが・・・結構、技術的にも素晴らしい描き方をしていた事を、初めて知りました。
そういえば、番組では油絵も紹介されていましたが・・・やはり、ぼかしの技術を使った水彩画の方が、個性が出ていて、素晴らしいですね。

黒目しか描かないのが特徴だったのですが・・・最後の作品では、白目も描いていて・・・技術的にも、新境地にチャレンジしていたと言っていましたが・・・初期の作品では輪郭線を描いていたのに、いつしか輪郭線を描かなくなり、最期の作品では再び輪郭線を描いているのも、興味深かったです。

ところで、母と姉がいわさきちひろの絵が好きだったと書いたのですが・・・私はどうかというと、描かれた子供の可愛らしさなんて、そんなに興味はありませんでした。
むしろ、子供以外で、時々いわさきちひろの絵に表れるシュール・レアリズム的な表現が・・・なんとなく、私の好きなフォロンの絵を思い浮かべてしまうので、気になっています。

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母の部屋にあった、いわさきちひろの絵(印刷?)

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私の部屋にある、フォロンの絵(印刷?)